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屋敷へ
母によって簡単に転がされ、五寸釘レオは地面を舐めた。
本当に急いでいるのか、それ以上は何もせず、五寸釘クルミは屋敷に向かった。レオは男達に囲まれる。
レオの左腕は折られていた。顔と腹部にも損傷を受けていた。だが、足に負傷はない。レオの行動を封じるなら、まず足を破壊すべきだ。そのことを、クルミが知らないはずがない。
「母さん!」
「いつまでもそんなところにいないで、手伝うつもりなら早く来なさい」
玄関から屋敷に消える寸前に、クルミが振り返り、声をかけた。
――『手伝う』?
そんなつもりはなかった。だが、レイカの状況がどうなっているのか、レイカに何が起きようとしているのか、知るには、ほかに方法がない。
「……わかった。すぐに行くよ」
あえて、レオは折れた左腕を強引に修復し、左腕を振り回して見せた。とり囲む男達が後退する。得体のしれないレオの力にある者は警戒し、ある者は忌み嫌ったしたのだ。
母クルミに従い、レオは氏家レイカの自室に招かれた。




