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本当にふざけないでほしい。

作者: 青木ユイ

ちょっと思い立って書いてみただけです。

特に深い意味はないです。


不快になるかもしれません、ご注意ください。

 うるさい……うるさいうるさいうるさいうるさい。

 バカじゃないの男子たち。

 ふざんけんなうるせーだまれ今は授業中だ!!


 6時間目の理科。バカな男子共がべらべらくっちゃべったりなんてするから、怖い怖い理科の先生がキレ気味なんだ。

 私は理科好きなのに……鬱陶しい。何を考えてしゃべってんの? それも、大声で。

 どうせならキレたかった。ふざけんな!! って、叫びたかった。

 うーん、しちゃおうかな、どうしようかな~っていう、そんな感じの。


 しつこい。まだしゃべる。さっき怒られて、シーンってなってたところで先生が説明を始めたらまたしゃべる。だめだ、もう、先生の怒り度がハンパない。もうこれじゃ、うちらが被害に遭う。

 ならどうする? 私が突き放すんだ。

 どうせこんなクラスもとから好きじゃないし、こんなカスを集めよせたみたいなクラスにいるのは息苦しかった。このクラスを好きな人やこのクラスにいる真面目な子達には悪いけど、私はそう思ってんの。

 悪いって分かってるけど、どうにかこうにかこのバカたちを成敗しなければ私の気が済まない。


「それでそれで!?」


 私はその大声に、キレました。


「うるさい!!」


 最初に叫んだのはそれだった。ポカンとして私を見つめている。私の席は一番後ろだから、みんなが一斉に振り向いて。そのまま続けて言う。

「大体さあ、授業中なのにそんだけべらべらしゃべるって、どんな神経してんの? 親の顔が見てみたいわ」

 鼻で笑うようにして、あくまで軽蔑するように。あ、これ国語の教科書に出てきた模範少年じゃん。


「それに、先生に言われててもしゃべるって、あんたらバカ? 黙れっつってんだろ。

 べらべらべらべら、うるせーんだよ。耳障りだし、真面目にやってる人に迷惑じゃん。

 あ、そっか。迷惑とかそういうのも考えられないほどあんたたちってバカなんだっけ。

 幼稚園からやり直したらどうかな。

 小学校でも習ったんじゃない? 授業は黙って真面目に受けましょうって。でもあんたたちそんなじゃないよね。

 あ、そっかあんたたちバカすぎてそんなこと覚えてないか。バカなこと覚えるくらいしか能ないもんね。無理難題なこと言っちゃってごめんね~。

 結論、ほんっとあんたたちってバカ。

 というわけでさよなら。私もうこのクラスに来ません。不登校になります。

 どうせあと2週間でクラス替えだし、こんなバカたちと同じ教室で同じ空気吸ってるだなんて無理。

 私にもバカがうつるし。というわけでさよなら。私帰ります」


 ながーい台詞を言い終わると、私はスクバをリュック背負いにして外階段を降りて行った。

 あーすっきりした。私、目に焼き付けちゃったよ。バカな男子共のポカンとしたあの顔。


 私は本気で不登校になった。両親は基本的私放置だし、休むって言っても「いいよ~」みたいな。

 あんなに軽くていいのか……私の親。

 ま、そういうわけでクラス替えまで家でのんびり待ちますか。

 どうせテストも終わったし、塾行っておけば何とかなるでしょ。



 そんな気楽に考える私でした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読ませて頂きました(*≧∀≦*) タイトル通りだなと思いました! 読みやすくてすごく良かったです♪
2015/03/19 19:17 退会済み
管理
[良い点] フィクションだと思いますが、文章に感情がのっていていいなと思いました。
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