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ハーフが弱いと誰が決めた‼︎  作者: まさとら
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プロローグ

この世界では4つの種族が争い合っている

人間 ・獣・魔物・エルフ

人間は知識をもち

獣は力を振るい

魔物は魔術を操り

エルフは魔法を使う

生まれてすぐ種族が決まる人間の子は人間に

獣の子は獣に魔物の子は魔物にエルフの子はエルフになる…しかし特例が存在するハーフである。ハーフの子は20歳の誕生日までにどちらの種族かを決める必要がある20歳の誕生日までに決めなければ無種族とされ、どの種族からも忌み嫌われ迫害されていた。


春真っ盛りのある晴れた日、パクス・ティグリスは日向ぼっこをしながら空をみあげていた。

「青い空、白い雲、それに暖かな陽の光ときたら昼寝しかねぇなこりゃ。」

そう言って、1人昼寝をきめこもうとしたその時。

「……なんだありゃ?」

空になにかが降ってくる。それはどんどんパクスの方へ近づいてきた。

「マジかよおい」

DOKAN、と盛大な音がした。

「いってぇ、ん?人間?」

パクスは自分の上に降ってきた女性と言うにはまだ少し早い黒髪の少女とその少女が抱きしめている猫をしっかりと受け止めていた。

「なんで人間が降ってくるんだ?まぁ起きそうにねぇしとりあえず家に連れてくか」

疑問を多少抱いたものの、そのまま放置するわけにもいかないと考えたパクスは自宅に連れて行くことにした。


「う、うーん」

少女が目を覚ますと、そこはベットの上だった。だがけして少女がボケているわけではない。

「あれ?なんで私さっきまで部活の帰りの途中で猫助けようとしてそれで…」

ガチャッ、とドアの開いた音がした。

「ただいま。ん?おぉあんた起きたのか」

入ってきたのは、前髪が黄色でそれ以外が茶髪の二十歳くらいの男だった。

「それにしても、ビックリしたぞ空から人間が降ってきたんだからな。それで、あんたなんで降ってきたんだ?」

「あんたじゃないです!私には神凪雅って、ちゃんとした名前があるんです」

「それはすまなかったな。それで雅どうして降ってきたんだ?」

「えっと、確か…

〜時は少し遡り〜

「雅〜危ないから降りてきなって」

「あと少し…怖くないからこっちおいで」

そう問いかけるものの猫は全然きてくれなく木の端にいってしまう。

「怖くない、怖くないよ〜、よしとどいたよしよしもう怖くないよ」

ようやく猫を助けた、次の瞬間。

バキッ

「へ?バキッ?きゃあぁぁぁぁぁぁあ」

木が折れて雅とネコは落っこちた。

「雅!」

(この子は守らなきゃ)

そう思った雅はネコを力いっぱい抱きしめた。痛みを覚悟した雅だったがなぜか痛みがなく、ゆっくり目を開けると、そこは空の上だった。

「うっそぉぉぉぉぉぉぉお」

そして雅は気絶した。

…ってことです」

「それで俺の真上に落ちてきたって事だな」

「あっ!私と一緒に猫いませんでした?」

「あぁそいつなら横で寝てるだろ?」

そう言われて自分の横を見ると気持ち良さそうに寝息をたてながら寝ていた。

「ところで貴方の名前は?」

「あぁ、そういえば名乗ってなかったな俺はパクス・ティグリス『ミクトゥレイス1の怠け者だ』誰が怠けものだよ、それとかってに家に入んなよディグ」

パクスは自己紹介に横槍を入れた短髪の男にめんどくさそうに言った。

「あの、その人は?」

「こいつはディグ、一応俺の親友のようなもんだ」

「一応ってなんだよ、一応って!まぁよろしくねお嬢ちゃん」

パクスにツッコミながらもあいさつしてきたディグに面白い人だなぁと思いながら雅はあいさつにか答えた。

「まぁバカは置いといて、コレは俺の推測でしかないんだが雅お前この世界の住人じゃねぇな」

そう言われた、雅は何が何だかわからないような顔をしていた。

「えっ、ここって、地球じゃないんですか?」

「なに、雅ちゃんココの住人じゃないの?」

っと、混乱している雅とバカ丸出しのディグにパクスは少し呆れていた。

「あのな、空から降ってきた時点で気づけよ」

「いや俺初耳だし!」

そう言ったディグをガン無視しながらパクスは続けた。

「俺の推測では、雅が木が折れて落ちたところに丁度そこに時空の歪みみたいなのが起きて、ココに飛ばされたんじゃないかってことだ」

「多分それは、あってます。私の話とも辻褄があうし…じゃあ一体ココはどこなの?」

そう質問されて、パクスとディグは一瞬険しい顔をした。

「ココは、争いの絶えない世界…ベルムマキナだ」

そう言ったパクスの顔は何処か悲しそうだった。

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