表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
階段話  作者:
1/5

加護の目神社の噂

つたない文章ですが、最後まで読んで頂ければ幸いです。


学校の帰り道、拓也と由美はいつものように手を繋いで歩いていた。


「ねぇ拓也、これから加護の目神社に行かない?」


「加護の目神社って、町外れにあるあれか? 何で?


「あのね、噂で聞いたんだけどね───」


由美の話によるとこうだ。

拓也たちの住む町の外れには、昔縁結びの神社として有名だったと言われる『加護の目神社』という古びた神社がある。その神社にある石段で、カップルの愛が本物かどうかがわかるという。


まず、二人で手を繋いで石段を数えながら登る。


次に、神社でお祈りをする。


そして、今度は手を繋がずに二人で石段を数えながら降りる。


石段の数が登ったときと降りたときとが同じであれば、そのカップルの愛は本物。もし数が違ったら、そのカップルの愛は偽物、という。


拓也は正直、くだらない話だ、と思った。石段の数が変わる訳がない。そんなの愛し合っているカップルだろうと、そうでないカップルだろうと、男同士であろうと、結果は同じだ。


「私達の愛も確かめに行こ」


由美はニコッと笑って言った。


(私達の愛、ねぇ・・・)


拓也は心の中でボソッと呟いた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ