現実なんてそんなもんだ
高校生活。それは人生の中で強く心に残る青春の証。
部活に取り組み汗を流し同じ目標を持った同級生と切磋琢磨するもよし、素敵な恋人を作り強く思い出に残るような恋愛をするもよし。
人生における非常に重要な期間、それが高校生活というものらしい。
大人達は決まって高校生の時は良かった、あの頃に戻ってやり直したいなどとそんな夢のような生活を望むが、そんな経験ができるのは一部の限られた人間だけだ。
高校生活に夢見る大人は思い出して欲しい。例えば本当に今の記憶を持ったままに高校生に戻れたとしてそんな生活ができるだろうか。
部活は入るだけなら簡単だ。だがそこからが本番だ、文化系ならそこまで難しいことはないだろう。だがそれでも興味がない所に入った所で次第に行くことに憂鬱になりそのまま行かなくなるのが目に見えている。
体育会系はそれこそ明らかだ。厳しい練習、朝練から夜まで練習をやり休みも練習ばかり、その中でテストなどを受けなくてはならず、進学を考えるなら推薦を取れなければそんな生活の中で受験勉強。
こんな生活そのスポーツが好きでもなければとてもじゃないができることでもない。
そもそも才能がなければ結局のところ望むような生活は送れないだろう。
恋愛に関してはもっと残酷だ。大人から高校生に戻ったところでモテるわけもない、そんなのでモテるなら最初の高校生活でモテているはずである。
そもそも大人から高校生を戻った所で恋愛対象として見れるかどうかすら疑問である。
だがそれでも夢見る大人は多い。
その証拠に漫画や小説なんかでは異世界転生や、ループ物などが多くなっている。
そんだけ世の中の大人たちは今の生活が嫌なのだろう。
自分もこれからそんな大人になると思うとまだ先の事ながら嫌になる。
だがそれも仕方ない。現実というものは酷く残酷でつまらないものだ。
急にトラックに引かれて異世界転生なんてものはこの世に存在せず、親が再婚して義理の妹や姉ができるなんてことも無い。(そもそも俺の親は両方いるし)
部活に入った所で活躍できるような才能もなく、イケメンでもないから恋人もできない。
漫画やラノベにありがちな普段目立たないモブが実はすごい力や有名人だったなんてこともなく、ただのモブでしかない。
黒髪、コンタクト、イケメンでもなく、ブサイクでもない普通の顔、太ってもなく痩せてもいない標準体型、特別頭が言い訳でもなく、親は普通の会社員、友達もいるが特に目立つことの無い同じような奴ら
それが俺、佐藤一 (さとうはじめ) 16歳 高校1年生が入学して1ヶ月経ってだした結論だ。