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どうして作中のキャラが感想の返答をするの?

交流の場所だと作者同士での何かしらの触れ合いも多くなりますが、ちょっと変わった方法を当時の自分は行なってたんですよね。


 さて、例の交流サイトで小説に対してコメントが来た場合、次の小説を投稿した時にコメントをしてくれた方に返答をするマナーが存在しました。殆どの活動者はそれをコメント返しと呼んでましたが、ではどうしてコメント返しを小説内に登場するキャラが対応するのか、そしてそこにどんなメリットがあるのか、それを説明したいと思います。


 コメントは確かに作者にとって都合のいいものであればそれが一番幸せだと思いますが、必ずしも都合の良いコメントが来るとは限りません。場合によっては問題点の指摘、それもきつめな口調であったり、そしてこれは作者自身のプライドにもよるとは思いますが、自分にとって自信作だったのに問題点の指摘ばかりで褒め言葉が少なかったせいで苛々してしまうというケースもありました。


 しかしもし自分にとって嬉しいと思えないコメントが来てしまった時にコメント返しなんかをやってしまうと必ず文章のどこかでストレスを思わせてしまうようなものを残してしまう危険があります。あくまでも文章上では割と丁寧に返答をしてたとしても、心の奥では不満を溜め込む事になるのでそれはいつかは危険な存在となってしまうでしょう。


 じゃあどうすれば例え自分にとって不都合なコメントが来たとしてもストレスを一切溜めずに、コメントを書いてくれた人達に心地良くコメント返しが出来るのかどうかを考えた時にふと思い浮かんだんです。じゃあ自分以外の誰かにやってもらえばいいんじゃないかと。


 しかし当然自分以外の者にコメント返しをしてもらうとなると自分以外の誰かを用意しないといけませんし、ネット小説をする上でまさか自分以外の誰かに頼んで自分の代わりに活動者達に返信をしてと頼んだとしても絶対に拒否されるのは分かってる事です。当然当時は学生だったので人件費を払う余裕もありません。


 そこで用意出来たのは、それは小説内の登場キャラでした。これなら自分で用意した人材でもあるので人件費はまあ実質的にかかりませんし、そももそ作中のキャラ達も作者の要望に応えてくれるからこそ作品に採用されるという側面もあるので、こういう作業も快く受け入れてくれるのです。まあそれを他の閲覧者が信じるかどうかは分かりませんが……。




 因みにこの方法でやると、コメントは実質的に作者は見ないという形になるのと、そして作中のキャラからすればあくまでも作者という(キャラ視点で見れば)他者が描いたものに対する評価と対面する事になるので、例えそれが(作者から見て)残念に感じるような批判的なコメントだったとしてもキャラ達は平然と受け取る事が出来てしまう訳です。


 勿論キャラによっては批判的なコメントを見て、もしこれが作者が直接見たとしたら心に突き刺さる可能性を疑ってしまったり、作者もまだまだ技術的に甘い部分があるのかと感じてしまう事もあると思いますが、勿論精神的に強いキャラであれば寧ろ批判的なコメントそのものを喜ぶ事もありますし、それが作者の為のものであるならそういうコメントを書いた活動者を褒める事もあります。


 なので例えどんな内容のコメントを書いたとしても、書いた活動者に対しては作者からの何かしらの嫌な感情は一切飛ばないという事になります。キャラが全てを受け止めてくれますので。


 尚、キャラが受け取ったコメントそのものは確かにその場ではキャラが活動者に対してそれぞれ返答をしますが、返答が終わった後は次の仕事になります。


 それは、作者である自分に対してのコメントの報告ですが、コメントを書いてくれた活動者に対して必ず好意的になれるようにキャラ達があの手この手で上手に説明をしてくれます。どんなコメントがあったのか、どう褒めてくれたのか、仮に指摘があったとしたらどの部分が怪しかったのか、それらを活動者が実際に書いた以上に称えながら説明をしてくれたり、指摘の部分に関しては棘や毒が強かった場合はそれらを除去した上で上手に説明をしてくれます。


 結果として、コメントをくれた活動者は常に自分の為にコメントを書いてくれる存在として、作者である自分は例えどんな内容だったとしても好意的に受け止める事が出来たのです。全てはキャラ達が上手に説明をしてくれるおかげでした。


 この辺の話は活動が続いてキャラ自体の数が豊富になった話の時にまた細かく説明をしたいと思いますが、どちらにしてもこのキャラによるコメント返しの存在があの例の交流サイトでのモチベーションを維持させてくれてたのです。


 次回はどんな話をしましょうか……。





小説内のキャラが感想に対する返答をするってあまり一般的では無いと思いますが、やったらやったで本当はハードルも……。

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