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洞穴

ブルウヘブン・アイデンティティ

作者: 吉戒 湖業

最近こんなんばかり書いてますが、ちゃんとしたのも書きます。



ブルウで冷たい冷たい




アイスを舐めて





さあ





宇宙旅行へ出掛けましょう






あれは デネブ






あれは ベガ






あれは アルタイル






あれは青色





空の色した青色






あれは紫色






紫陽花の色した紫色





あれは赤色






リンゴの色した赤色






あれは黄色






ヒマワリの色した黄色






あれは緑色







葉っぱの色した緑色







それは まるでパレットに出した絵の具のよう






色の奔流を抜けると







今度は幾何学模様が僕の前を通りすぎる






こっちへいらっしゃい






窓の外で三角形が囁いた






僕は窓を開けようとしたけれど






頑丈な窓は僕の細い腕ではびくともしない






僕が三角形に謝ると






三角形はたちまち 錆びた金属の塊になって






恨み言を口汚く吐いた






偽善者






臆病者






恥知らず





思わず耳を覆って






視線をそらした






音が止んで耳から手を離すと






今度は






目の前にロボットが現れた






青色というよりは紺色で






足は6本






手も6本






恐る恐る顔をみると







その顔はガラクタを寄せ集めたみたいに







パーツが不揃いで






そしてぐちゃぐちゃだった






ウョジイレウョジイレスマシホイタ






ンハウコンゲホイタホイタ






ロボットは気味が悪い言葉を言って





六本の内の一本が白い紙切れを僕につき出した






その時





グラグラ グラグラ






ロケットが左右に揺れた





きっとミルキーウェイに差し掛かったんだ






急いでコックピットに戻ろう





イサナチマ イサナチマ





後ろでロボットがなにやら言っているが構うものか






コックピットの扉を開けると






そこは非常信号で赤いランプが光っており






そしてけたたましくアラームが鳴っていた





さっきのロボットのせいだ





そうに違いない





バンバン バンバン






後ろの扉が叩かれる





ナルマヤハ イサナケア ラコ






また何かいっている






ユラユラ ユラユラ






ひときわ大きな揺れが起こった






こうなれば緊急脱出しかない







僕は緊急脱出装置の扉を開けた








脱出だ







僕は助走をつけて暗い宇宙へと身を投げ出した






その一瞬






空気の無いはずの宇宙で






僕の頬を風がかすめた











ああ










落ちていく









堕ちていく








今だけ世界は











素晴らしい物なんだろう






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