第二十三歩目「恋愛レボリューション!?」
所は花山 康弘宅。この日はオタク同好会、男子チームでゲーム大会が行われていた。
この物語の主人公、拓海は全くもって上回生の光国、康弘のコンビに歯が立たない。
見兼ねた、光国の提案で息抜きにとあるゲームをプレイする事になった。
光国に手渡されると、拓海はソフトパッケージを読み上げる。
「恋愛レボリューション!?」
「そうだネ☆恋をしてぇっ♪」
「やめておけ、光国。それから古い。」
「やっさん先輩もdisってますよね...」
光国が持ち出したゲームは恋愛シュミレーションゲームだった。
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「改めて説明するネ☆このゲームは個人的に想像した人の性格、顔の特徴を入力する事で、超リアルな恋愛体験が出来るスグレモノなんだよ!それから今流行りのバーチャルリアリティ対応☆」
「よく出来た後輩よ、今のお前にぴったりじゃないか。ルート分岐は既に起こっている!最初はこないだのエセ貴族にしよう。お前の幼馴染みだ。」
「ちょっ、待ってくださいよ、千秋ルートなんてないですよ!」
何かに取り憑かれたように項目を入力していく康弘。彼はこう見えて、恋愛ガヤが好きなようだ。肌、胸のサイズ、髪型。服のタイプ、語り口調。どうしてこんなに人の特徴を覚えるのが上手いのだろうか、まともだと思っていたけれど、実は一番康弘がやばいんじゃないかと拓海は仰け反った。
「それじゃぁ1人目の千秋ちゃん!行ってみよう☆」
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無理やりVRを着けられた拓海の前に広がった景色は自宅近くの公園。
「あーら!拓海!なーにしてなさって?」
・うるさい!お前には関係ないだろう!
・お前の事、考えてたんだ。
・そんな事より、遊びに行こう。
選択肢が出現、拓海はカーソルを一番上に合わせて丸ボタンを押す。
「あら、あんまりですわッ!けど今日は私に付き合ってもらいますわ!おいでなすって!!」
場面が転換、今度は観覧車の中から情景が広がる。
割とリアルで高所感覚まであり、高所恐怖症の拓海は情けない声を上げた。
「さぁ拓海!私に告白しなさって!告白するのは観覧車に乗った直後?それとも王道の頂点かしら?もしかして降り際にさりげなくなのですか?」
・乗った直後
・頂点
・降り間際
・そんな事よりさ...
今度はカーソルを一番下に。
「あら!嫌ですわ!それでは、私から拓海の唇を頂きますわッ!チュー♡」
「わっ!やめろぉぉぉぉぉ!」
拓海はVRを外し、叫んだ。光国と康弘は抱腹絶倒している。
「ぶはははは!よく出来た後輩よ、幼なじみルートはどうだ、」
「拓海っちのリアクションほんと見てて飽きないよネ☆じゃあ次は百合ちん!」
「もう!やめてくださいよぉ〜」
再び項目を入力し、拓海の視界を無理やり塞ぐ。
ー
「もう!拓海。遅刻よ!」
今度は一ノ瀬大学噴水前、大きなリボンをつけた百合は少しむくれている。
「さ、それよりどこ行くの?」
・百合の行きたい所でいいよ
・任せて、プランは完璧さ
前者を選択した拓海に百合(バーチャル上の)は頭を叩く素振りをする、ゲーム上なのだが、拓海はなんだか少しだけ罪悪感を感じる。
「もう...仕方ないわね!そう言うと思ってプランは考えてきてるわよ!」
視界が暗転し、BLショップに。
「拓海は受け?押し?どっちの拓海でもいいけど、相手は誰にしようかしら!ね!どうする!?」
勢いよくBLポスターを押し付けてくる百合に驚く拓海。
「ゆ、百合!ちょっと、わぁぁぁぁ!」
画面上にGAME OVERが浮かび上がった。
「よく出来た後輩よ、これは所謂、BAD ENDだ。」
「ちょっと、百合こんなキャラじゃないでしょ。」
拓海は不服そうに首を傾げる。
「BL好きの項目を入力したらそこが暴走しちゃったみたいだネ☆」
ここまで来ると、もう一人が誰かが拓海も察しがつく、というよりむしろ楽しみで仕方ない。
「よしっ!じゃあ最後は遥っちだね!!」
「ん?光国、なんかこのゲーム変な光出てないか?」
「うわあああああ!」
ゲーム機はおかしな発光を放ち、拓海と共に消え去ってしまった。
突然の非科学的要素!?笑




