バカ参上!!-3
ここには車がないのか!っと心の中で悪態をついてる時に馬車の前に何やら貴族っぽい奴とその部下みたいなやつらが3人居た。また何かのイベントかなと思っていた。
そこで驚愕の顔をしたアイリスがいた。
「あ、貴方がなぜこんなところにいるのですか!!」
「何だい?妻になるであろう君のもとにいきなり来てしまってはダメなのかな?夫になるこの僕が来たのだからもっと嬉しそうにしなよ」
そう言って夫と言う男はこちらに近づいてきた。
「あの婚約の話は無効になったはずです!そしてあなたの妻になるなんてありえません!!」
「あぁ最初は無効になったさ、けれどもね?この国いや世界一と言っても過言ではない絶世の美女を誰が放っておくと言うんだい?そして僕と結婚すれば君の国は一生安泰だ。みんな喜ぶと思うんだけどね?どうだい?悪い話じゃないだろう?」
何か話がなげぇな!何か立ってるのも面倒になってきたな。オレはそこら辺の草の上に寝っ転がった今日は何を食おうと思いながら
「しかしお父様はお前が望んでいない結婚などする意味がないと言ってくれました!確かにこの国は小さいし弱いかもしれません!ですが!この国の国民はみんな私の家族なんです!その家族を貴方のような武力でしか誇れない国に私の国民は預けれません!」
「いいのかい?僕がここまで君のために言ってあげてるのに・・・・そうだなぁ、じゃあ手始めにこの国を落とすか」
そこにいた人たちが一斉に息をのんだ。中には青ざめてるいる奴もいる。あの男の国は相当ヤバいらしいという・・・・・・・設定か!意外とすごいかもしれないこの遊園地
「そんな・・・・なぜそこまで・・・なぜそこまでして!・・・・」
「そりゃ君を手に入れたいからさ。僕はね、どんな手段を使ってでも気を手にいれるよ?例えこの国を潰してでもね・・・そうだ手始めに君の両親を殺そう!あっ確か君に妹もいたよね?妹も君に匹敵するほど美女だとか・・・そうだ!君の妹も僕の妻に迎えよう!僕は寛大だからね。」
そしてそこにいるアイリス側の全員が絶望の表情をしていた。
「ふぁ~あ、、まだ終わんねぇんの?もぉ~ちょ~長くね?飽きてきたんだけど?」
もう限界だぜ、迫真の演技中に悪いけど早く事務所に案内して欲しいんだが、このイケメンキザ野郎も役とはいえムカついてきたしな!
「何だい君は?そしてその恰好、この国は変な平民もいたもんだね?」
「うるせぇい!格好に関してはお前には言われてくないわ!オレよりダセェ恰好しやがって!恥ずかしくないのか?クソ坊ちゃま!」
ピシッとその場が凍り付いた。何だよ言いたいこと言っただけじゃねぇかよ!
そしてアイリスがこちらに慌てて近づいてきた。
「スススス皇様!?ヤバいですよ!流石にあの人にそんなこと言ったら!殺されるかもしれませんよ!?」
そんな大げさな!たかだかイベントでそんなリアリティを追求するなんて
「大丈夫だ!安心しろ!オレは死なん!(誰がイベントで死ぬかっての)」
「(こんな自身どこから湧いてくるのでしょうか?いやでもこんな自身満々ならこの場をどうにか出来るはず・・・・けど見知らぬ人に、ましてや戦えるかどうかわからないのに・・・一体どうしたら・・・)」
そして固まっていた男がようやく口を開いた
「キミぃ、この僕をバカにしたのかい?そうなのかい?平民のくせに?この僕を?あのベルモンド帝国の王子だぞ?・・・・」
「なーにブツブツ言ってんだ?クソ坊ちゃまよ~、なにベルモンド帝国の王子?」
「そうだ僕はあのベルモンド帝国の王位継承第8位の王子、カイル・ベルモンドだぞ!」
ん?王位8位?そこはもうちょっと上のほうじゃないんだ・・・・・ブフゥ!弱っ
「ブハハハハハハ!お前8位って激弱じゃんか!8位なのにそんなに偉そうにしちゃってんの!?クククやめろよ、もっと弱そうに見える!」
指さして大爆笑していた。その場にいる全員も笑いを堪えて見える。カイルと言ったか?あいつの部下も笑い堪えてるぞ
カイルは真っ赤な顔で怒鳴ってきた
「貴様!平民の分際で!もう許さんぞ!?ここまで僕をバカにされたの初めてだ!後悔しても知らんぞ!お前たち!殺れ!」
カイルの部下二人が剣を抜いてオレに接近してきた
「おおぅ!?やんのか?やんのかコラァ!2対1か!上等だ、面白れぇ!タイマンかオラァ!」
突っ込んできた部下A,Bは
「タイマンじゃねぇよバカ!一人で何が出来んだ!」
そこにアイリスが腕を掴んできた
「皇様!?殺されてしまいますよ!?やめてください!私が、私が!婚約すれば・・・みんな助かるんですから!」
「あ?何言ってんだお前?オレが負ける訳ないだろ。(イベントの設定だろ?負けるはずないだろうが。)それにこういことを望んでたんだろ?(イベントの設定として)」
「!!(た、確かに皇様に助けてもらえばと思ってましたが・・・・バレバレでしたか・・・しかしなんだかんだと言って助けてもらえるんですね・・・。利用しようとしてるのにも関わらず・・・なんて優しい人なんでしょう・・・こんな人は初めてです・・・)お願いします・・・」
か細い声で振り絞るように言った。そして掴んでいた腕を離す
「おう!任せろぃ!行くぞぉ三下ぁぁぁぁぁ!!」