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恐竜日和 ウォーク・アバウト  作者: ニジヘビ
トリケラトプス編
30/138

030:ランチ・トレード

話し合いをするときは、しっかり食べてからにします。



 030:ランチ・トレード


 ふーん。

 トリケラトプスって、一度名前がトロサウルスになりかかって、またトリケラトプスにもどったのね。


 今朝の大捕り物があったとは言え、明日のパトロールに備えて午後はサバゲーで戦闘訓練。しっかり食べておく。

 オレはビュッフェでケビン(ローイン大尉)に焼いてもらったバーガーと昨日食べ損ねたキーマカレーを頼むと、ブラックベリーでトリケラの事を調べている。

先生に処方箋を書いてもらったので、少しだけコーラを飲ませてもらえるのが嬉しい限りだ。


 どうでもいいけどメジャーな恐竜の名前変えるのやめてくんないかな?

 ブロントサウルスがアパトサウルスに変わった時、何で今さら、と思ったね。

おまけに命名した学者が奥さんか誰か女性の名前を付けてアパトサウルス・ルイザリエにしたそうだけど、よくまあ、奥さんにぶっ飛ばされなかったもんだよな。


 そこへミハルとジェシーがトレーを持ってやって来た。

「いい匂いだね。今日のメニューは?」

「二人ともポークチョップ」

 そう言うジェシーのトレーは人間向けのポークチョップが乗っていたが、ミハルのはパンと野菜抜きの肉だけでメガ盛りになっていた。

「今夜はそれにしようかな?」肉食恐竜になったせいもあるんだろうけれど、実際かなり食欲をそそられるメニューだな、メガ盛りポークチョップ。

「待っててくれたんですか?」

「トリケラトプスのビルのことで、ふたりに頼みがあるんだ。食事の後でいいから」

「どんなこと?」

「ビルがまた話せるようになるのにどうすればいいのか、その方法を考えていてね。

 それで、もしお願い出来るなら、ミハルが人間語を話せるようになった時の事を聞かせてもらいたいんだ。参考にしたくて。

 もっともミハルも色々と心の整理もあるだろうし、出来れば、でいい」ミハルは恐竜になった朝、家族に殺されかけた。それも昨日の朝の事だ。

 トラウマになっているとは思う。


「…ビルのためなら」ミハルは一瞬悩んだ後、OKしてくれた。


「じゃあ、食べましょ。エイメン。

 トウヤのはカレー?」

「ホウレンソウのキーマカレー。献血の後だからちょうどいいよ」

「よく食べられるわね…」

「そう言えばアメリカーナの野菜嫌いはよく聞くけど、ポパイとか日本でも有名だったよ」レンソーの缶詰食うとブーストアップする海軍キャラね。関東限定かもしれんけど、オレがガキん頃はテレビでよくやってたな。

「あのドロドロしたのは調理方法がどうやっても思いつかないわ。けど、そのカレーはいい匂いね」

「よかったら味見してみなよ。

 でもドロドロって…」

「日本だと鮮度のいい野菜がスーパーで簡単に買えるけれど、アメリカだとすぐ缶詰になっちゃうの。

で、中で虫が沸かないようによく煮てあるんだ。

ポパイのカートゥーンはわたしも見たことあるけれど、アレの缶詰の中身って実際はドス黒いペーストなのよね。

 一体どうやって食べればいいって言うの?」

 オレは目の前のキーマカレーとジェシーのスープのあたりで目が泳ぐ。

「う~ん。スクランブルエッグに混ぜたり、ベーグルやパンケーキに混ぜて焼いたり、とか?後はすぐには思い付かないなぁ。

 少なくともこのカレーのはペーストじゃないと思う。実際ウマイよ。ケビンは名シェフだ」

 オレがカレーの皿を出すと、ジェシーはプラのナイフとフォークできれいに切り分けてゴッソリ持って行った。

「ミハルは?」

「じゃあ、いただきます」ミハルはスプーンで多めに持って行く。

 うん。何というか、テキサス娘と日本女性のキャラ差分がよくわかる。

「あ、おいし(×2)」どっちも好い娘だ。

「キーマっていうと大抵の人はただの挽肉使うんだけど、ケビンは肩肉か何かを使ってよく煮込んでいるんだろうな。コクがあるのに油っこくない」

「えー、わたし今夜これにしよう」ミハルはさすがに日本人(竜)なのかカレーに敏感だ。

「よかったらバーガーも半分どう?」

「え、いいんですか?」

「いいじゃない。ローイン大尉のバーガーは絶品よ」

 オレはジェシーからプラ・ナイフを借りるとバーガーを半分にカットしてミハルに出す。「マジ、ウマイよ」

「じゃあ、お礼に」ミハルはカレーの上にポークチョップを何枚か載せてくれた。

「じゃ、わたしはこれ」ジェシーはデザートのゼリーカップをくれた。

「おお、ゴージャスだ。じゃ、いただきます」早速頂き物を口にする。

 しかし、なんだ。この体だと口が大きいんで、つまみ食い程度の量に落ちるのがツラい所だよ。しかもこのポークチョップ、焼き加減もソースも絶品と来ている。ク~!


 ミハルはオレ同様、フォークを使っている。

 前肢がそこそこ器用なオレたちドロマエオサウルス科の恐竜ならいざ知らず。他の恐竜はどうなんだろうな。やはり犬喰いになるのかな?


ジェシー :…ふたりとも日本人(竜)よね?

トウ/ミハ:そうだけど?(×2)

ジェシー :ラーメンとか食べるとき、大変そうよね。

トウヤ  :う!冬になったらどうしよう!

ミハル  :ええ!?夜勤の時どうしよう!


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