63/78
6(6)
「なんで、なんでよ…!
私は一体どこで育て方を間違えたの?!」
私は何も言えなかった。
そんな、娘…?
育て方を間違えた…?
「こんなはずじゃなかった!!
幸来、あなたは私の…私達のレールの上を…
進んでくれると、思っていたのに…」
レール?
何…?じゃあ、私は、私は…!
「親の決めたレールの上を…」
最初から、生まれた時から…
進んでいたというの…?
「こんなに身勝手で、ワガママ放題の娘が生まれるだなんて、思わなかった…!」
瞬間、頭の中が真っ白になる。
何も考えられなくなる。
「こんな娘…」
あぁ、嫌だな…
聞きたくない…
耳を、塞ぎたい…




