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プロローグ(4)
それはある日突然やってきたー
流行りのチェーンメールとともにー
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受信日2007.10.4 4:44
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送信者kotoba.magaimono@4.44.jp
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信じるか、
信じないか、
貴方次第。
殺したい程、憎い人、
嫌いな人はいますか?
いない?
そんなことはないでしょう?
偽りを言ってもダメ。
全部知ってます。
驚いている貴方ー
そんな貴方に力をあげましょう。
貴方が言葉を言うだけで、相手は
それだけで言葉という呪詛にかかる。
面白いことに、言葉というのは呪いの
類。
言葉は人を縛る。
苦しめることができる。
私達が何気なく使ってる
言葉で、相手に復讐が
できるのです。
ほら。
こんなふうに。
『死ね』ー
毎日相手に向かってその文字を
思い浮かべるだけ。
そんなことだけで、
相手はもう言葉に縛られて、
追い詰められていく。
この呪詛の力、使ってみませんか?
流行りの呪詛ヲ…
残念ながら、このメールを読んだ
その時点で貴方はもうー
このメールの力に、
今までにないくらいの、
娯楽と、快感に溺れてしまっているのですからー
言葉と呪詛は対の存在。
苦しめて、苦しめられて、
傷つけて、傷つけられて。
お互いが縛られる。
言葉という呪詛の力にー




