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言葉は人を縛る。
苦しめることができる。
私達が何気なく使ってる
言葉で、相手に復讐が
できるのです。
ほら。
こんなふうに。
『死ね』ー
毎日相手に向かってその文字を
思い浮かべるだけ。
そんなことだけで、
相手はもう言葉に縛られて、
追い詰められていく。
この呪詛の力、使ってみませんか?
流行りの呪詛ヲ…
残念ながら、このメールを読んだ
その時点で貴方はもうー
このメールの力に、
今までにないくらいの、
娯楽と、快感に溺れてしまっているのですからー
メールを読み終えた幸来は、何故だか歓喜に震えた。
もう、この際どうでも良かった。
何でも良かった。
普通なら、こんなメールただの胡散臭いものだと思うのだったが、この時の幸来にはこれが本当だと思い込んでしまったのだ。
呪詛の相手はもちろん決まっている。




