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あの時にもっとよく目を通していたらー
そんなことを考えても遅い。
全て遅すぎた。
言葉を、甘く見ていた。
私以外の奴らが縛られるなんてないと、高を括っていたんだ。
まさか、呪詛の力は本当だったなんてー
愛恵が削除したメール。
そこには最後に追伸でこう書かれていた。
言葉と呪詛は二つで一つー
思い込みは自分を追い詰め、やがてその思い込みは罪という形を作る。
頭が割れそうなくらい追い詰められて…
他の思考なんてなくなる。
『無』になる…
『無』程、素晴らしいものはありませんー
貴方は呪詛が必ず必要となる時がくる。
それは遅かれ早かれ…
心よりお待ちしております…
井上愛恵様ー




