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カタンーカタンー
まるで私の返事に応じるかのように鳴る音。
それは部屋中に鳴り響いた。
うるさくて耳を塞いだ。
今日の今日に限って返事をしてしまった。
私はどこかで期待していたのだー
またあの黒ローブに会えるのを。
するとピタリと音は止んだ。
塞いでいた両手を耳から外し、目の前のノートを見た。
「なに、これ…」
声が震えた。
私、知らないー
こんなの、書いた覚えはないー
怖くなって、私は部屋から転がり出すようにして慌てて出た。
机の上に置かれたノートには、赤い文字でたった一行ー
ーアイツニ言葉トイウ呪詛ヲー




