俺の知ってる展開とはちょっと違う。
あの後が大変だった。
結果として彼女を助ける形となった俺は、実はお嬢様であった彼女に感謝され。
そのまま屋敷に案内され客人として招待される。
その後もまぁ、いろいろとあってそのまま屋敷で住むこととなり、世話係として付けられたメイドとキャッキャ、ウフフ的な生活を送り、平和に暮らした。
っていうのが俺のよく聞く話なのだが現在・・・俺は牢屋にいる。
いや、途中までは聞いてた通りなんだぜ??
実際、結果として多分少女を助けたし、彼女は良いとこのお嬢様っぽい。ただ、超がつく程に彼女が強く、残りの刺客??らしきものを一瞬にして制圧し、ついでに俺まで不審者として拘束されただけだ。
抵抗??逃げる??
気がついたら首筋に剣があるんだぜ??
あきらかに人超えてらっしゃいますね。
そこんとこどう思うよ??」
「とりあえずお嬢様に今の話は全部伝えておこう。3割増しでな。」
「クソすいませんでした。」
俺は光より早く牢屋越しにいる男に土下座した。案外人間って簡単に限界超えれるもんだな。
「で??本当のとこどうなんだよ??お前さんは何もんだ??」
さっきから男はずっとこの質問をユウにし続ける。
ユウ自体は簡単に本当の事を話してもいいのだが、地面に吸い込まれたと言っても頭を疑われるだけだ。
だがしかし、今のままでは結局話は進展しない。いっそ馬鹿にされるの覚悟で言ってみるか。。
「いやぁ・・・実はさ。」
ユウが自身が起こった事を自身がわかる限りで男に説明した。
「あぁ。やっぱそういうことか。」
通じちゃったよ!?