表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年B  作者: emptysky
2/5

彼は空から降ってきた。

彼女は生まれながらにして才能に恵まれた少女だった。


特に戦いに関する才能は父の才能を余すことなく受け継いだ事により一般の人間が努力で補う領域を軽々と飛び越えていく。


だからそれは油断だったのだろう。


相手は見るからに格下。彼女の本分が戦術にあったとしても直接的な戦闘でも非凡な才能を持っていた彼女にとって、相手を圧倒する事など容易い事であった。


だから気がつかなかった。


自らが守るものが自身の身一つではないことに。


後ろから上がる悲鳴。


同時に動く刺客、その数は4人。


悲鳴を上げた女性に2人、と彼女自身に2人。


思わず舌打ちをしたくなるこの状況で、それでも彼女は迷う事なく悲鳴を上げた女性に向かう二人を自らの剣で一度に切り捨てる。

そのまま返す刃で自分に向かってくる二人の内の一人を切りつけた。

(残り一人・・・)

瞬間・・背後に感じた微かな殺気に反応し剣を引き戻す。


ギィン!!


いつの間にか悲鳴を上げた女性が剣をもって近づいてきており、間一髪その一撃を受け止める。

しかし背後には先ほどの刺客の凶刃がすぐ傍にまで近づいてきていた。


(間に合わない!!)

刹那の間に自身の死を確信した少女が、それでも最後のあがきをしようとした時・・・


『ガスッ・・・・』



自分を狙っていた凶刃は空から降ってきた長椅子と少年に押しつぶされた。





緊張した空間の中に流れる微妙な空気。




そこから何を感じ取ったのか少年が、口を開いた。


「オーケー、とりあえず話し合おう。俺、暴力嫌い。」


微妙な空気は、一気に混沌と貸した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ