晴天の雨にて
掲載日:2026/05/02
太陽の光が差し込む早朝、私はベッドから起き上がれずにいた。
脚もあれば、腕もある。力を入れれば起き上がれる。ただ、それが出来ないのだ。
なにもないはずなのに、身体は言うことを聞かない。力は入らず、意識がぼやけるばかり。
ほら、そうこうしているうちに二十分が経っている。早くしなければ、会社に遅れてしまう。動け。動け。そう願っても身体は腕や脚をばたつかせ、ベッドのシワを増やすだけだった。あぁ、頼む、身体よ。動いてくれ、動いて、会社に行かなければ。
ベッドに張り付くような身体をなんとか動かそうと、目を擦り、枠に手を伸ばす。
その時、ふと気が付いた。手が濡れている。
私は、いつから泣いていたのだろうか。




