表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
中学受験 受験生の父親ブルース  作者: もう3分?
1/24

埋める。

2005~2007年当時の中学入試の状況です。

随分前なので、参考にならないかもしれません。

当時のドラマやらなんやらも含めて、今は懐かしい。

小学校5年生の夏、パー子のスケジュール。

月・水・金はN研。合間の火・木に授業の復習。カリキュラムテストがある時は土日に集中して母能研か父能研でテストの間違ったところを復習。


なかなかハードスケジュールのように見えるが、頑張っているのは親だけ。

しかも、自分は仕事もあれば、酒も飲む。そこら辺は普通の父よりはるかに不良で、平日に面倒見れない分(酒を飲んで帰る分)、土日に精力的にパー子に叩き込む。

なのに娘よ、なぜに君は覚えない…                                                                                                                                                                                                                


「日本で一番長い川が何で利根川なんだよ、昨日教えたのにテストで間違えやがって!」


うちの娘のいいところは、父がどんなに「バカっ!バカバカバカ!」と言ってもくじけないところではある。通常母はこれを言わないし、言えば「分かってたの~!だけど(以下クドクド言い分け)」となる。


 しかし父は言う。

 一方パー子は、父にいつの日か復讐を期しているせいか逆らわない。(復習なら死んでもいい)                          

 いつか刺されるのだろうが、成績が上がれば男子の本懐。つい「バカっ!バカバカバカ!」となる。(普通の子に言ってはいけないが、パー子はめげない)


 「12時間経つと忘れる脳みそなんか捨てちまえ!日本一長いのは、し・な・の・が・わ!」 


 父が仕事に疲れながらも脳内革命を起こすほどに自らも学んで、その上間違えるのは許せん! 


 しかし、「し・な・の・が・わ!」のあと、間髪いれずにパー子は応えた。


  「マジっすか?」(注:小学校5年♀)


マジに決まってんだよ!


  小学校5年生の女の子のイメージは父の中では「ドラえもんのしずかちゃん」である。そのしずかちゃんが「マジっすか?」である。


 コギャルチックなしずかちゃんと、ドラ焼きを恐喝するドラえもんと、鼻には既に穴があるのにさらに無駄にピアスをするのび太。父の頭の中で「ドラえもん21世紀バージョン」がグルグル。


 天の慟哭地の叫び。父はこのとき「埋める」と決意したのであった。

 とりあえず受験、合格発表までは待つ。その後は「埋める」。


 覚悟しておけ、パー子よ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ