詩 命は唐突に失われる
死んでほしくなかった
死なせたくたかった
そんな人がたくさんいた
いつだって
いつの時代だって
失われていい命なんて
どこにもないのだから
理不尽に奪われた命があった
唐突に訪れた不幸があった
人はあっけなく
驚くほどあっけなく死んでしまう
誰かが事前に知らせてくれるわけでもなく
何かが気を聞かせてその到来を予感にしてくれる事もなく
昨日笑いあった
話をした
遊んだ者達が
今日にはいなくなっている
そういう事がある
命は唐突に終わる
ある日突然終わってしまう