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眩しすぎる世界  作者: 瀬河 柊
2/8

彼女の世界 2 ・ 彼の世界 2


<彼女の世界 2>

ガチャンと電話を切ると また降りしきる雨の音しか聞こえなくなる

そのまま道路沿いの街灯の下へ移動した


もともと人気のない通りで ましてや雨の夜

目の前の道路を過ぎ行く車すらいない


誰も私のことを気にも留めない

そんな事を思ったら思わず泣きそうになって 慌てて深呼吸した


まだ 泣かないって決めてるから


雨は止む気配もない

君はホントに 来てくれるだろうか



<彼の世界 2>

僕と君は 特にどうといった仲でもない

単なる知り合い 単なる友達

だけど 君が救いの手を求めた相手は 僕だった


降りしきる雨の中 僕は車を飛ばす

やがて人気のない街灯の下で 君を見つけた

ずぶ濡れの君は 今にも泣きそうな顔をして俯いていた


慌てて車を止めて外に出る 冷たい雨が僕を濡らした

君がこちらに気付き 顔を上げる

僕のことを確認した 次の瞬間


君はにっこりと笑った


「ホントに来るとは思わなかったなぁ 案外、お人好しなんだね?」

ひどく明るい声で そう言った


僕は呆気に取られて 思わず足を止めてしまった


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