表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

不登校

わたしは3歳ぐらいの時から重い小児喘息を患い、12歳頃まで苦しまされた。

1週間ほどの入院をしょっちゅうする、その間に教科書のページはどんどん進んでいく、授業についていけない。

友人関係もうまくいかなくなり、学校に行ったり行かなかったりの半不登校となった。


中学校1年生で、本格的な不登校になった。

友達はいたがよくバカにされ、関係は良好とはいえず、ふとしたケンカでグループから爪弾きにされた。

しかし私が不登校となると、学校においでよなどと手紙をよこしてきた。


なぜ友達がああして思いやってくれているのに、学校に来ないのか?

それが担任の態度。


なんで学校に行かないの!

叱りつけるのが祖母の態度。1度だけだが祖母に殴る蹴るの暴力を受けた、酷く痛かった。


不登校期間の記憶は抜けている。

唯一うっすらある記憶では、ベッドに寝ていて1人自分の呼吸を聞いている。何日も洗髪していない頭から頭皮が剥がれたようなフケが出ていた。それでも起き上がれなかった。

ひとりっきりで部屋にいた。


抜け落ちた記憶の中のわたしは、わたしの中で浮遊している。

かわいそうに。そう言ってやるしかできない。


結局、担任も親もわたしの辛さを理解してくれない、これ以上学校に行かないことを責められるのはうんざりだと学校に行った。


授業中も休み時間もずっと寝てて、体育は見学した。仮病でよく早退した。

担任が無言でわたしに圧力をかけてきたのは、よく覚えている。

何も聞かない何も知ろうとしないが命令に従わせる大人の男相手に14歳のわたしは屈するしかなかった。


わたしは小説を書いていた。

本をよく読んだ。少年漫画も少女漫画も手当り次第読んだ。映画もよく観た音楽も聞きまくった。エンターテイメントへの好奇心、作家になるという夢が、わたしを生かした。


それがなかったら?

うん、たぶん死んでた。

不登校で不安定な家庭環境、自傷行為にいたったのは自然な流れだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 機能不全家族でいじめを受けてうつ病…こういうと失礼なのかもしれませんが、よく生きていらっしゃいましたね。本当になつのさんの強さを感じます。僕はもっと軽い、かなり弱めの機能不全と発達障害で、不…
2022/06/08 22:32 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ