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ユメクイ
現実なんて夢の中にデータを持ち込むためだけに存在してるだろ?
寝ているだけで全て満たされる。
夢の中で自由に生きる。「明晰夢」って言うみたいだね。
でも俺は夢の世界は「夢」で終わらないと思うんだ。
「現実」ではない「現実」。
大和君って、どこにでもいそうだよね(笑)
他人によく言われる言葉。
目立たない。至って普通。可もなく不可もなく。
普通のサラリーマン。
現実の俺はそれで良いんだよ。
寝て起きれば満たされてるから。
普段は魔法が使えて当たり前。身体能力の超上昇。
何もかもが思うがままの「夢」の世界。
そんな大和はある日普段とは違う「夢」を見る。
壁。とてもとても大きな壁。
確かに目の前にあるはずなのに見えない壁。
自分の思うようにならない壁。
そこに壁があるなら越えたいと思うだろ?
自分の思うようにならないモノなら尚更さ。
お話の続きは本編にて。
「ユメクイ」始まります