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俺、神様になります  作者: 昼神誠
小人に育てられた幼子
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このコンティニューはどこかおかしい15

「グランドウォール!」


 ドゴゴ


 3か月の間、自由時間は土魔法の練習に費やした結果、無詠唱で簡単なものは発動できるようになった。

 母さんの幻術は未だに無詠唱ができないのに、こっちの攻撃魔法は意外とあっさりできるようになったな。

 なんか、身体に馴染む感じで……俺の身体が土魔法と相性が良いのだろうか?

 

「よし、そろそろ別の属性も試してみるか」


 眼前に広がる大海原に自然と目が動く……水平線がずっと続いている。

 そうだ、水属性にチャレンジしてみるか。

 まずは参考書の水属性編を読む。

 土魔法と似ている部分もあれば、まったく違う部分もある。

 水と言うだけあって、形を維持する部分が難しそうだ。

 ま、実践練習をひたすら繰り返すだけだ。

 水は大量に目の前にあるからな。


「えーと、神に連なる源水よ……我の思うままに力を与え……」


 バチッ


 痛っ!

 何かで頭を殴られたような感じで一瞬、目の前が真っ白になり激痛が走る。

 まさか、俺って水属性との相性は最悪なのか……何度か試してみたいが、あの激痛は一回で十分だ。

 

「お――い、あんたたち――、ご飯やで――」


 ザバァ


「やった――、ご飯だ――! お兄ちゃん行こう!」

「そうだな、今日はこれくらいにするか」

「あれれ……お兄ちゃん、頭……大丈夫?」


 失敬な!

 俺はいつも通りの対応をしただけだぞ。

 ……って、欽治が心配そうな顔で俺を見つめる。


「ここ、割れてる」


 割れてる?

 んなわけ、ありまへんがな。

 人間の身体が、そうそうコップみたいにパリンパリン割れて……ほんまや!

 何だ……手で額の部分を触ってみると、変な隙間がある。

 だが、血は出ていない。

 

 ジャリ


 割れ目の部分に砂……いや、違う。

 これは土?

 自分の姿を見てみないとよくわからない。

 海辺に近付き、水面に映る自分の姿を見てみる。

 波のせいで綺麗に見えないが、確かに額が……割れてる?

 割れてるって何だよ!

 生き物って割れるのか……んなわけ、ありまへんがな!

 よくよく見ると、この部分はさっき激痛が走った場所だ。

 魔法の失敗したときの代償とかか?

 食後に参考書に何か書かれていないか読んでみるか。

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