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王都

「こんにちは。」

 門番のお兄さんに明るく挨拶をする。堀が深くなかなかイケメンの青年である。


「こんにちは。身分証は持っているかい?」

「いえ、持ってないです。」

「じゃあ王都に来た目的はなんだい?」

「魔法学院の入学テストを受けに来ました!」

「ハハハ、そうか。この時期の恒例だよ。そしたら、ちょっとめんどくさいんだけど、この紙に必要事項を記入してくれ、その写しが通行証になるから。もし嘘がバレたら今後入国出来なくなるから気を付けてね。」

「分かりました。」


 名前・・出身地、犯罪歴の確認・・・こんなもの書いて意味があるのだろうか?いくらでもウソを吐けそうだが・・・まあ地球とは違うのだから、顔写真や指紋認証システムなんてあるわけないのか。


「おっけーだよ!試験頑張ってな!」

「はい!ありがとうございます。」


 写しを受け取り城門をくぐると、白い建物に赤い屋根の建物が並んでいた。地面は石畳で舗装され、まるで絵画に出てきそうなぐらい綺麗な街並みだ。


「おおお。」

 東京に住んでいたから人ごみには慣れているが、この雑多な感じ、久しぶりの感覚だ。気のせいかもしれないが、道行く人々はアカ抜けている気がする。金髪や茶髪が多く、黒髪は誰一人として見かけない・・・おそらくカラーリングでもしているのだろう。


 口を開けてキョロキョロしているので、(はた)から見れば、一目でお(のぼ)りさんだとバレてしまうだろうがそんなことは気にしない。


 無事試験に合格して住むことになったら俺もオシャレさんになれるのだから・・・・今はとりあえず宿探しだ。



 とは言ったものの、森でひきこもり生活をしていた俺には建物の区別がつかないわけでして・・・適当にそれっぽいところに入っていく。


 1軒目に間違えてラブホテルに入ってしまったのはここだけの話にして欲しい。ベットの看板がかかっていたら誰でもそう思うだろうに、、、どうでもいいが2軒目は布団屋さんだった。



 まあいい。そんなこんなで見つけたこの宿は、一泊大銀貨5枚らしい。この世界のお金の数え方は流石にママンから教わっていたので問題は無い。簡潔にすると大体こんな感じだ。


銭貨  1円

銅貨  10円

小銀貨 100円

大銀貨 1000円

小金貨 10000円

大金貨 100000円

白金貨 1000000円


 つまり、この宿は5000円程で朝と夜がつくらしいので、なかなかリーズナブルな宿というわけだ。


 気になるお風呂はついていない。というよりお風呂といっても「?」という顔をされて通じなかった。 うちは貧乏だったので、ママンに聞くまでもなく無いと分かっていたが、王都の宿屋でも無いとなると元日本人としては悲しい。もっと高級店に行けばあるのだろうか。


 あと聞いておかなければならないのは・・・


「ああ、そうだ魔物とかってどこで買い取ってもらえますかね?」

「そうじゃな、それなら商人ギルドか、冒険者ギルド、あとはたまに城でも買い取ってくれるぞ。ここから近いのは冒険者ギルドじゃな。そこの通りを左に行って2本目を右じゃ。」


 う~ん、どこでもいいんだが、、、とりあえず冒険者ギルドでいいか。王都のギルドだし、イメージとしては猛者どもが集まる場所だが果たして如何に。ちんちくりんの俺なんて一発でやられてしまうかもしれないが、(つわ)(もの)を直に見てみたい気持ちもある。





 教えてもらった通りの場所にやってくると、大きな建物が立っていた。片手剣をバッテンにクロスさせた柄の旗が刺さっている。風が吹くことによりパタパタとヒラめく。間違いなくここだろう。まあ教えてもらったわけだからな。


 気持ちよさそうに飲んだくれている冒険者をかき分けカウンターまで行く。ここにいるほとんどの人間がママンより強いと思うと恐ろしくなる。


「すいません。魔物の買い取りをお願いしたいんですが。」

「はい。魔物の買い取りですね。どちらでしょうか?」


 綺麗なお姉さんが営業スマイルで対応してくれる。色白のせいもあってかどこか弱々しさが感じられ、守りたくなるような女の人だ。


「異空間収納。」


 大気の切れ目に手を突っ込んで探す。(はた)から見ると、俺の手が無くなったように見えるかもしれない。まあ、この程度の魔法は自慢にもならないが。


「え?・・・ええ!?」


 急にお姉さんが目をゴシゴシ擦りながら質問をしてきた。


「君アイテムボックス持ってないの?え?・・・てゆーか何それ??あれ髪の毛?」


「何って言われましても・・・・あ、ありました。」


 お姉さんが見やすいようにレッドウルフを1匹取り出す。全部で7匹所持しているが、とりあえずいくらになるのか様子見だ。そんな事は無いとは思うが、子どもだからといって、まとめて安く買いたたかれてしまっては困るからな。



「えええ!!これってレッドウルフじゃないですか!?」

 

「はい。」

 そりゃあレッドウルフを狩ったんだからな。何言ってんだこの人。 


「君が一人で倒したのかな?」


「そうですね。」

 おいおいおい、こんな弱い奴を2人がかりで倒す奴がいるのかよ。か弱いママンですら小指一本で倒しちゃうっていうのに。


「えええ!!レッドウルフってAランクの魔物ですよ!?」


 お姉さんの声が大きかったので周りの冒険者が注目しはじめた。何をそんなに驚くことがあるのだろうか?Aランクなんて1番弱い魔物じゃないか。下からA、B、Cと続いて最強がZランクだよな。


 ザワザワ。


「あの?弱すぎて買い取って貰えないんでしょうか?」

「い、いえ、大金貨5枚で買い取らせていただきます!」


 てことは1匹で50万もするのか。なんで??

ブックマークありがとうございます!モチベーションになってます!


明日も更新したいと思いますが・・・・・グハッ・・・睡眠時間が・・・

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