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逮捕

 その後ものんびり進むこと5日。


「お風呂に入りたいにゃ。」

「て言われてもな・・・湯船が無いし・・・いつ魔物に襲われるか分からないし・・」

「にゃ。」

「いやだから材料がないし・・・あと2日我慢してくれ。」


「いやにゃ。」

「・・・。」


「にゃ。」

「・・・。」


 ええぃ!無視だ無視。かわいくおねだりしても無駄だ。


「にゃ。」

「・・・。」


「一緒に入ってあげてもいいにょ。」

「!?」

「ぐしししししし。レオも男の子なのにゃ。」


 くそ、シカトしようと決めたのに、駄ネコの言葉に無意識のうちの体が反応しちまった。なんだその勝ち誇ったような顔!完全に俺のことを舐めてやがる。上から目線でニヤつくんじゃねーよ!


 こうなったらギャフンと言わせてやる!!


「土魔法!」


 土を(あやつ)り長方形に固めていく。ただこれだけでは水を張ると土が溶け出してしまう可能性が高い。そこで魔力を練るように織り交ぜ限界まで圧縮する。そしてそこに水を(そそ)ぎこみ、最後に火魔法で熱する。


 簡易的ではあるが、これならしばらくの間はなんとか入れるだろう。


 モクモクと煙が上がるお風呂を前に、無言のまま俺は上の服を脱いだ。これでも精神年齢は30オーバーなのだ。小娘(こむすめ)翻弄(ほんろう)される年齢では無い。大人の男の余裕というものを見せつけてやろう。


「何ボーっとしているんだ?一緒に入るんだろう?だったら服を脱げ!」


 そう言いながら下着とズボンを一思(ひとおもい)にズルっと脱ぐ。そして腕組みをしながら仁王立(におうだ)ちする。


 獣国に近いこともあり、乾燥した空気が股間を通り抜けていく。多少スースーするが、解放感が半端ではない。なんという気持ち良さ。


 どうだ?これが男の中の(おとこ)小娘(こむすめ)(もてあそ)ばれるような俺では無い!


「ハッハッハッハ。早くしないと湯船が崩れちまうぞ。もってあと15分ぐらいだ。」


 シンディーは顔を真っ赤にさせて顔を(そむ)けたままだ。どうやら勝負アリだろう。大人を舐めるでないぞ!


 罰としてこのまま俺が15分入ってやる。


「なんだ?せっかく作ってあげたのに入る気ないのか。そうかそうか、それは残念だ。それなら俺1人で満喫(まんきつ)させてもらうよ。気分が変わったらいつでも入っておいで。あ、それと今日はもう魔力が枯渇(こかつ)しそうだから新しいお風呂を作るのはもう無理だからな。」


 もちろん本当は、腐るほど魔力が残っている。シンディーもそれを知っているはずだが、俺の意図を理解しているのだろう。反論はしてこない。


 ざまあミソカツ!


 それでは天然の露天風呂へいざ行かん!


 スッポンポンのまま湯船を(また)ぐため足を上げる。


 しかし俺の脚がお湯に触れようかというその瞬間、事件が起きた。


 なんと崖の上に人影が見えたのだ。その数、数十人。しかも全員武装している。


 俺としたことが・・・変なテンションで注意力が散漫になっていたせいで気付くのが遅れた。


 マズイ!


 慌てて戦闘体勢に入る。


 しかし意外なことにシンディーから待ったがかけられた。


「待って、あれは獣国の戦士たちにゃ。」


 そう言われれば確かに鎧が統一されている。


「・・・てことは大丈夫なんだな。良かった。流石に焦ったよ。」


 こちらに戦闘の意志は無いと伝えるために手を振る。そして自己紹介しようと大きく息を吸い込んだ時だった。


 彼らからまさかの言葉が発せられた。


「猥褻物陳列罪だ!あの犯罪者をひっ捕らえよ~!」

「「はっ!」」


「・・・え?」


 今何と言ったのだ??


「えぇい!この変態め!多少自信があるからといってそんなもの見せるでない!!」


 そうそうそう、俺のマイジュニアはドラゴンサイズだから、そこらの人間や獣人では比べ物にならないんですよ・・・


 じゃなくて俺は変態じゃない!!お風呂に入ろうとしてただけだろうが!!


 やはり獣国にもお風呂の文化など無いということか・・・この状況で、他国の人間である俺の話をまともに聞いてもらうのは難しそうだ、、、こうなったらシンディーに事情を説明してもらうしかない。


「シンディー!頼む、猥褻物陳列罪ではないと説明してくれ!」

「いやにゃ。」

 

 顔を真っ赤にさせたまま、右上を向きながらニャンコが答える。


「・・・ん?」


 今なんと??


「おいおい、なんでだよ!このままじゃ勘違いされるじゃないか!」


「私にイジワルした罰にゃ。」


 ・・・



 ・・・



「・・・おおおおぉぉぉぉぉぃぃぃぃぃ!」


 こんな時に何言っちゃってくれてんの!確かにイジワルしたけど・・・仕返しのレベルが合ってないよ??


 シンディーの肩を持ち必死に説得しようとユサユサ()する。その間にも、確実に獣国の戦士たちが取り囲むように近づいてくる。そのため焦ってつい手に力が入ってしまった。


「この野蛮人め!猥褻物陳列罪の次は、我が同胞を無理やり犯そうと強行手段に出るとは!!強姦未遂も追加だ!!」




 ・・・




 ・・・




「・・・え?」


 それってマジの犯罪者じゃん。



 しかもその時、運の悪いことに、獣人の1人があることに気が付いた。


「ま、まさかあなたは・・・シンディー様では!?」


 ザワザワザワ!


「本当だ!白いライオンだ!」

「まさか我らの王女様を・・・貴様~!!」



 ・・・



 ・・・



 アカン、アカン、アキマセンって



 ・・・だあああああああぁぁぁぁぁぁ!!




 そうして俺はパンツだけ履いたところでお縄になって連行された。


 めでたし、めでたし。


ブックマークありがとうございます!モチベーションになります!!

ポチっとな(@^^@)


今日で70話達成です。へへへ。


台風きてるみたいですね。

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