キャットファイト?
「と、と、とりあえず、夜ご飯にしよう。話はその場でゆっくりとだな・・・うん。」
流されてはダメだ。冷静にならなければ、、、、相手は獣国の王女様なんだ。うっかり同棲しちまった日には、国際問題になりかねない。
「悪いけどシンディーの分も用意してもらっていいかな?」
「はい。すぐにご用意致します。」
くそう、なんでこんな日に限ってママンがいないんだ。誰か俺にアドバイスをくれ!どうしたらいいんだ?
打開策を見い出せず気まずい雰囲気のまま席に着く。メロンちゃんは、もともと口数が少ないし、シンディーも何も喋らない。
奮発した夜ご飯が余計に空気を重くする。ジト目だ。私がいない間に女を連れ込んで、こんな豪華な料理を出しやがって、と訴えかけてくる。
空気を変えるため努めて明るい声を出す。
「いっただっきまーす!うわ~うまそうだな。はは・・・・ははは。」
「・・・。」
するとシンディーがおもむろにポケットから手紙を取り出した。
「ん?・・・俺に?」
「うん。パパから。」
「え?」
パパって国王様ってことだよな?・・・そういえばこないだ俺と付き合うことになったって手紙出したって言ってたもんな。それの返事というわけか。めちゃくちゃ読みたくないんですけど・・・
「・・・なんて書いてあるのかな?」
「分かんない。私宛てとレオ宛てで2通あったから。私の方には一度獣国に連れてこいとしか書いてなかった。」
「そ、そうか。」
もしかしたら好意的に受け止めてくれているかもしれないし、絶望するのはまだ早い(遠い目)。
覚悟を決めてからシンディーから手紙を受け取ると、ゆっくりと封を開ける。
『私はポルテシオン王国国王のオーランド・パープルである。話は娘から聞いている。純真で世間知らずなシンディーをたぶらかした貴様を許すことは出来ぬ。一か月以内に会いに来い。なにか申し開きがあるならばそこで聞いてやる。もし来ない場合は、獣国に対する宣戦布告とみなす。追伸、もしシンディーとモフモフした場合は問答無用でぶち殺すがゆえ覚悟されよ。』
血の気がサーッと引いていく。文面からしてめちゃくちゃご立腹のようだ。別れたからと言って許される雰囲気でもない。
しかも最後の一文・・・俺は知らなかったとはいえ、既にモフモフしてしまった。
あわわわわわわ~~~~
「なんて書いてあったにゃ?」
「うん・・・会いに来いって・・・はは・・・ははは。いや~ご飯が美味しいね。2人とも遠慮せずに食べてよ!はは・・ははは・・・・。」
「?」
♢
シンディー
パパからの手紙を読んだあたりから、なんだかレオの様子がおかしいにゃ。私の手紙には怒った様子はみられなかったけど、レオの手紙には何て書いてあったのかな?
モグモグ。
モグモグ。
ご飯がおいしい。ここに住んだら毎日これが食べられる。
にゃにゃにゃ。
思わず笑みがこぼれる。しかし両目に映る美少女を見てすぐに真顔に戻る。この女は危険だ。明らかにレオから気に入れられている。
そりゃあ一夫多妻は当たり前のことだけど、第一夫人の座を譲ることは出来ない。こうなったら今夜レオのベットに潜り込むしかない。
そんなことを考えているとレオが口を開いた。
「そ、そうだ。気持ち良いから2人でお風呂に入りなよ。仲良くなれるかもしれないし、俺ちょっと一人で考え事したいし・・・」
「ん。」
「にゃ?」
お風呂?なんだろうかそれは??
むむ?このドワーフの泥棒猫は知っているのかや!?許せない!私が遅れを取るなんて・・・ぐむむむむ・・
ムカムカした気分のままメイドに連れてこられたのは、少し湿度の高い部屋だった。ここに一体何があるというのか?
一緒に連れてこられたドワーフがどうするのか横目で確認する。するとあろうことか彼女は服を脱ぎ始めた。上手い具合にタオルで隠しているが・・・細く華奢な体が露わになる。
にゃにゃにゃにゃ///
いかん、いかん。つい見惚れてしまった。
にゃ、にゃにをしているのだ・・・この変態女め・・
「はっ・・・」
もしかしてレオの言うお風呂とは・・・裸で・・・あんなことや、こんなことを・・・し、しかも女同士で・・・・確かに先ほどレオは、気持ちいいことだと言っていた・・・
正妻の座をかけて裸でキャットファイトをしろということか。なんとハレンチな・・・
恥ずかしい・・・恥ずかしいよそんなの・・・・
でもこれがレオの望むことなのね・・・
だったら負けるわけにはいかない!私も覚悟を決めるガオ!
ドワーフの少女に遅れまいと服を脱ぐ。レオに会えると思って1時間程悩んだこだわりのコーデだ。
うっ・・・・人前で脱ぐのがこんなに恥ずかしいなんて・・・顔が急激に火照る。で、でもこの女はツルペタだからこっちが一歩リードしているはず・・・それに私にはキュートなお尻に尻尾が生えている。完全に優位にゃ。
にゃにゃにゃ。
「こっち。」
ドワーフの少女がぶっきらぼうに呟きながら扉を開ける。
この先がキャットファイトの会場ってわけね。ゴクリと唾を飲み込む。
「え?」
水のフィールド??ネコ科の私にとっては致命的ではないか・・・・レオは私が負けるようにここを選んだのかな・・・
尻尾が急激に垂れる。
「ここに魔力を込めて。そしたら、お湯が出るから、まずは体を洗うの。」
決闘の前に体を清めるのはよくあることだ。というかむしろエチケットだ。今回もこれが一連の儀式なのだろう。言われた通り魔力を流し込む。すると本当にお湯が出てきた。
あまり体は濡らしたくないが仕方あるまい。ゴシゴシと体を洗う。もちろん耳と尻尾も丁寧に洗う。乙女にとってはここがとても大切だ。これから女性相手の手合せだとしても手を抜くわけにはいかない。フワフワの尻尾は異性を引き付けるだけでなく、アイデンティティーなのだから。
先に体を清め終わったドワーフの少女が、無言で立ち上がると、ゆっくりとお湯の中に入っていった。
いよいよその時が来たようだ。私も恐る恐る近づく。こんな広いお湯の中に入るのは正直怖い。ましてや・・・いろいろと・・・未経験の私には、その後に起こることを考えるだけで怖い。
足を突っ込むのにしばらく時間がかかってしまった。
ふと少女の方を見る。
するとなぜか目をつぶり気持ちよさそうな顔をしていた。今からキャットファイトをするというのに、なぜ脱力しているのだ。意味が分からない。
私が未経験だと思ってバカにしているのだろう。
もう許せない!
気合でジャンプして飛び込む。
ザバ~ン!
すると全身が温かいお湯に包まれた。全身の力が抜け疲れが取れる。今まで経験したことがないぐらい気持ちが良い。
「ふにゃ~~~~♡♡♡」
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オリンピック外れました。残念ですが、まあ、ホテル代や移動費もかかりますし、お金が節約できたと思っときます。
当たった方はおめでとうございます!




