↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/72

朕は国家なり

昨日は力尽きました。

 それから2日間、国をあげての戴冠式が行われた。(もよお)しは夜通し続き街中(まちじゅう)が飲んで、歌ってのお祭り騒ぎだった。


 白馬に乗ってメインストリートをパレードした時なんか、俺を見ようとする群衆で、通りが埋め尽くされもの凄い熱気だった。押し合いへし合いで、ハロウィンの渋谷の数倍混雑していたと思う。もちろん建物の窓、屋上からも人々が溢れていた。



 その光景を見て、有名人になってしまったことに戸惑いと後悔が押し寄せた。だって考えてみてくれ?国王になるということは、権力は手に入るが、同時に自由も失うということだ。常に国民という監視網(かんしもう)(さら)され、心が休まる時が無い。


 もっと分かりやすく言うならば、コンビニで大人の本が買えなくなると言えばいいだろうか?もちろんこの世界にそんなものは無いが、イメージはそんなかんじだ。人々は、俺に、強く、そして良い国王であることを求めるのだ。


 どうだ?面倒くさいだろう?


 まあ、SNSで(つぶや)かれないだけまだマシだけどな。



 あ、そうそう、俺の即位によってそれまでと大きく異なったのが2点ほどある、まず国の名前がマリエスト王国からドラグネス王国に変わったこと、そして俺自身の名前がレオナルド・ジル・ドラグネスに変わったことだ。長ったらしいったらありゃしないが、、、、、音の響きが超絶カッコいいので、そこは満足していたりもする。


 ちなみに元国王とリチャード王子は、島流しになった。目くそと鼻くそみたいな奴らだったが、一応王族なので死刑は回避になったらしい。リチャードに限って言えば、父であるジョージ国王の暗殺も濃厚だと噂された程なのに、王族というだけで減刑されるなんておかしな話だ。


 早急に刑法を整備する必要がある。もちろんその前に憲法を定める必要もあるし民法も必要だ。あとは、そうだな・・・いきなり身分制度を撤廃することは難しいと思うが、平民でも優秀なものはぜひ登用したいものだ。



 ・・・あれ?ちょっと今の国王っぽくね?ぽいよね。


 もう1回それっぽいこと言うぞ。


 (ちん)は国家なり。


 ブフっいいねいいね。一人称が「(ちん)」とかマイブームになりそう。あ、でもこの言葉って絶対主義王政を表す言葉だっけか?勉強したの昔過ぎて忘れた!まあ、なんでもいいかそんなこと。





 戴冠式を終えた次の日、俺は普通に学校に登校した。もともとドウラン時代に傘下にした野郎どもは、膝に手を置いて中腰で挨拶をしてきたはずだが、なぜか今日はヘッドスライディングで挨拶してきた。本当に暑苦しく思う。一方で、おんにゃの子達はうっとりした顔でキャーキャー言ってきたので、まんざらでもなかった。


 野郎どもの暑苦しさと、おんにゃの子達のマイナスイオンが五分五分くらいかな。いっそのことこの学校から特待生クラス以外の男子は退学にしてもらいたい。教室まで行くのに一苦労だからね。・・・まあ、それをやろうと思えば、実際に出来てしまうのが今までと違うところだけど・・・門から教室に着くまで20分

ってのを考えたらやりたくなっちゃうよね~・・・本来5分の距離なんだから・・・


「よっ!」

「「え?」」


 そんなことを考えながらクラスのみんなに挨拶した。しかし俺の顔を見て全員ポカンとした。どうやら国王になった俺が学校にいるのが不思議らしい。特に王族の大変さを知っているルークは一段とポカンとしている。


「学校辞めるんじゃないのか?」

「いや、毎日来るわけじゃないし辞めないさ。俺もみんなと卒業はしときたいし。」

「そ、そうか。だが国王としての仕事はどうするんだ?」

「ああ、新しい魔法を思い付いてな。」


「「!?」」


 俺がそう言った瞬間、みんなが身構える。


「ま、待て!また何かやらかしたのか!?」

「え?・・・」


 何その反応?俺がやらかしたことなんて今まで1回もなかったと思うが・・・


「嫌だな~そんなわけないじゃないか。ただ俺が2人いれば学校をやめる必要が無いと思ってな、もう1人の自分を魔法で作り出しただけだよ。」


「「え・・・・ええええ!?ま、ま、まさか・・・」」


 みんないちいちリアクションが大げさなんだよ。


「ただの影分身(ドッペルゲンガー)だよ。この魔法の良いところは、分身の俺が体験したことをリアルタイムで本体に蓄積できるということかな。」


「「あわわわわわわわわわわわ!」」


「ん?どうかしたのか?」


「どうかしたの?じゃないさ!その魔法は人類の夢の1つじゃないか!研究者たちが血眼(ちまなこ)になって研究していることを・・・さも当然のように・・・」


 あら?どうやら革命だったのかな?


「へぇ~そうだったのか。俺ももう少し早く思い付いていれば、どんなに楽だったかと思って後悔したんだがな。」


「君って奴は・・・・」



「まあ、そんなことよりなんかごめんな。本当はルークを国王に擁立するはずだったのに、こんなことになっちまって。」


「その話はすでに終わった話だろう。もともと俺は国王になりたいなんて考えていなかったし、そんな器の人間でも無い。それに、騎士団長と、魔法師団長を倒しちまったをレオナルドを差し置いて、俺が即位したら笑われちまうだろ。」


「・・・そうか??そんなこと無いと思うぞ。俺は自由に生きたいしな。」


「まあ、なるようにしかならないさ。とりあえず俺は自分の実力を上げようと思っている。学校を辞めないのならこれから先もよろしく頼むよ!」


「おう!こちらこそ頼りにしているから(ちん)にいろいろ助言してくれ!」




 ・・・



 ・・・チーン



ブックマークありがとうございます!感謝です!!

ポチっとな(@^^@)


今日はなんとか間に合いました。ふう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。