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黒魔法?

 急いで家に帰った俺とママンは、ルル、ララ、ロロのメイド3人娘に事情を説明した。シスターのいる施設に避難させた方が良いかと思ったが、すでに目を付けられている可能性もあるので、家で保護することにした。離れていると逆に守ることが出来ないのでこれでいい。


「それでどうするの?ママン?敷地内に強力な結界でも張る?」

「それだと一時的には(しの)げるかもしれないけど、家から出られなくなるし、根本的な解決にはならないわね。」

「それもそうだね・・・てことはやっぱり直接ねじ伏せるしかないね。」


 だが一国の王子相手に本当にそんなことが出来るだろうか?いくらママンが勇者とはいえ多勢(たぜい)無勢(ぶぜい)のような気がしないでもない、、、


 みんなを守るために俺が出来ることは、、、結界以外の防衛手段・・・戦力増強・・・


「試してみるか。」


 庭に出て黒髪黒目に形態変化する。俺は黒炎によって魔物などから寿命、つまり生命力を得ることが出来る。そしてその生命力を使って行う魔法は、魔力を使用する魔法とは一線を画する特殊魔法だ。


 もちろんファイアーボールも撃てるが、その場合は威力が段違いになる。まあ、今はその話は置いておこう。


 話を元に戻す。


 異空間収納から、体長3メートル越えのゴーレムの残骸を、まずは1体分取り出す。ダンジョンで神殿を守っていた奴らだ。


 地面に寝そべっているソイツにそっと手をのせる。ヒンヤリとした感触が手に伝わってくる。


 今から行うことは、もしかしたら倫理に反することかもしれない。今までは頭に浮かんでも意識的に排除してきたことだ。だが、王族と、少なくとも小競り合い、普通に考えて戦闘が行われるであろうこのタイミングで迷っている場合では無い。どこまで動員してくるか分からないが、相手には国軍があるのだ。


 覚悟を決める。


「注入!」


 1年分の命を(そそ)ぎ込む。するとそれまでピクリとも動かなかった残骸に変化が起きた。モゾモゾとしたかと思うと立ち上がったのだ。目には赤色の光が宿り、動かなかったのが嘘のように普通に歩いている。


 もちろん、俺と出会う前のコイツと同一の人格を持ったゴーレムなのかはよく分からないため、気軽に人間に使うのは(はばか)られるが、とりあえず成功したと言っていい。


 気を良くした俺は、異空間収納からもう30体ほど取り出し同じことをした。庭には整列した岩のゴーレムがズラリと並んでいる。なかなか壮観な眺めだ。


 あとはコイツらの指揮官を作ったらゴーレム部隊の完成だ。だがここからが鬼門と言っても良いかもしれない。なぜなら今から行うことは難易度が格段に跳ね上がる。



 異空間からプリズム石1つと、たくさんのダイヤモンドを取り出し、地面に置く。あとは適当に収納していた武具や防具、水、魔石、スライムの死体など必要そうなものも並べた。


 これだけで一体いくらになるか分からない。軽く億は超えるだろう。特にダイヤがキラキラ光りその存在感を主張している。


 まるで今から俺が行うことを祝福してくれているようだ。


 フウ~っと大きく深呼吸し精神を集中させる。


「ゴーレム生成!」


 プリズム石を核にしてダイヤモンドで人型を作る。そしてその外側を鎧などあらゆるもので覆っていく。もちろん寿命も50年分注ぎ込んだ。それだけではない、指先をピッと切り、俺の血液もたくさん流し込んだ。


 あらゆるものを合成し黒色のオーラがバチバチ(はじ)ける。



 あまりの音の大きさに家の中からママンとメイド3人娘が慌てて飛び出してきた。そして庭に広がる光景に言葉を失った。


 それもそのはず、3メートル越えのゴーレムが整列していたのだから。いや、それだけではない、黒色の鎧を()(まと)った騎士が俺に(ひざまず)いていたのだから。


「我ガ君・・・ゴ命令下サイ。」


 若干聞き取り辛いが喋ることが出来る。


「うん!上手くいったみたいだね!君にはここにいるゴーレムたちの指揮官になってこの屋敷を守ってもらいたい。無断で侵入しようとする奴には容赦しなくていい。」


「御意。」


「それから・・・君の名前はどうしようかな。見た目は暗黒騎士みたいだよね。」


 まあ、それも俺がイメージしたんだけど、、、何か良い名前無いかな?


 ん~


「よし決めた!君の名前は暗黒騎士デュークだ!じゃあ後は頼んだぞ!」


「御意。」


 (ひざまず)いていたデュークが立ち上がりゴーレムたちに向き直る。正直何を言ってるのかは理解不能だったが整列していたゴーレムたちが一斉に動き始めた。そしてうちの敷地を囲うように等間隔に配置についた。


 ここでようやくママンが口を開く。


「レオちゃんこれは一体どういうことなの?」

「ゴーレム達にも家を守ってもらおうと思ってさ。これでもしママンが家にいなくても、安心してルル、ララ、ロロが過ごせるでしょ?」


 俺がそう言うと3人の顔がポっと赤くなった。いや~もう、目をウルウルさせてからの「ご主人様」は反則ですね。オムライスにケチャップでハートマーク描かれるよりうれちぃ。


 うふっ


 っといかんかんそんな話をしている場合じゃない。



 ママンは特に暗黒騎士デュークを見て驚愕しているようだったけど流石にお目が高いね。久々に俺も頑張っちゃったしな。自分で言うのもなんだけどなかなかいい出来だと思う。なにより外見が超絶カッコいい。しかも中身の大部分はダイヤだから。中二病の奴が見たら鼻血が出るレベル。


 まあ、冷静に考えたらダイヤを使うのは勿体ないと思うかもしれないけど、まだ手元に腐るほどあるし、無くなっても採取にいけば普通にある。これでみんなを守れるなら安いもんだ。




 その後、念のため、5人とも1つの部屋で寝ていたのだが、夜中の3時頃だろうか。俺とママンは物々しい騒音で飛び起きた。


 侵入者だ!


 急いで外に出るとゴーレム達に取り囲まれ、暗黒騎士デュークによって今にもとどめを刺されそうになっている男が3人いた。全員真っ黒な布で目以外を隠している。まるで忍者のようだ。


 暗殺部隊・・・そんな言葉が頭に浮かぶ。


 リチャードめ!何が明日の昼までに出ていけば見逃してやるだ!卑怯な奴め!


「待て!そいつらは殺すな。生け捕りにしてリチャードに突き出す。」


 今にも薙刀(なぎなた)を振り下ろそうとしていたデュークを止めた。


 ・・・絶対に許さない。ママンの命を危険に晒したこと、命をもって償わせてやる。


評価、感想、ブックマークありがとうございます!どんな形でもリアクションがあるのは嬉しいですね(@^^@)えへへへ


全然関係ないですけど、女優の福原遥さんに会ってみたいですね~実在するのかな~

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