にゃんこ
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式も無事終わり、ママンと一緒に馬車に乗り込む。
クラスの顔合わせや授業は、明日から始まるので今日は早帰りだ。ああ、ちなみに俺の総長特権、つまり授業に出なくても卒業できる権利は、一応継続されている。もちろん奨学金もだ。そのため、学校に行かなくてもいいわけだが、当分は毎日通う。そうしないと、ママンの名前を借りてまで実現させた合併の意味がなくなる。
「ママンごめんよ。理事長とかいう面倒くさい仕事させちゃってさ。」
「そんなことないわ。ママもレオちゃんのそばにいられて嬉しいもの。」
いやん。照れる。もはや結婚して~わ!
・・・
・・・いやいやいや、ほら?アレだよ?アレ。俺の場合、日本人としての意識が強くて、あんまりママンはオカンて感じじゃないから。もちろん間違いは起きないから安心してくれ。
・・・
・・・え?間違い起きて欲しい?←おまわりさんこっちです。
「どうしたのレオちゃん?」
「え?いやいや、何でもないよ。」
異世界の日本と言う国におまわりさん呼んでたんだよ、なんて言ってもね。
「そう?ならいいんだけど。」
「うん。」
そんな会話をしながら5分ぐらい進んだ頃だろうか。2人の間に不意に沈黙が訪れた。もちろん気まずいからではない。先程から気配はしていたので、ママンと話しながら様子を窺っていたのだが危険度が一段階上がったのだ。
「つけられてるね。」
「そうね。殺気が籠ったわ。どうする?」
「ん~俺がなんとかするよ。ママンは先に帰ってていいよ。」
「分かったわ。気を付けてね。」
適当に返事をしてから1人で馬車を下りる。殺気のする方向をみても一見すると怪しい奴はいない。俺の動きに勘付いて、物陰に隠れてしまったのだろうか。警戒しながら馬車に揺られて通った道を戻る。
ふむふむ。
10メートルぐらい行ったとこの木箱の中が怪しいな。そこから殺気が漏れている。隠そうとしているようだがコントロールしきれていないかんじだ。逃げられても面倒くさいので、瞬歩を使用して一瞬で移動する。
間違いない、犯人はこの中だ。俺の気配を感じたのか木箱ごとビクっとしやがった。ていうか木箱が小さくて特徴的な頭が少しだけ出ている。隠すなら一番最初にそこ隠せよって話だ。白い髪の毛に猫のようなフワフワな耳。
式の間中ずっと睨んできた少女だろう。
ため息をつきながらゆっくりと上蓋を開き、ニャンコの首根っこを掴み持ち上げる。彼女は観念した様な表情で脱力し、うなだれている。これでは本当に猫ではないか。
「おいにゃんこ!」
「う~~~~」
「う~~~じゃねーよ!俺に恨みでもあるのか!?」
「それは自分で考えるがいいです。」
「は?」
「ぶっ殺してやるガォ。」
「・・・。」
かわいい顔には似つかわしくない物騒なことを言う。どれだけ恨まれてんだよって話!意味が分からないがこのまま野放しにするのは危険だろう。とはいえ、合併したばかりのセンチュリオールの生徒を潰すわけにもいかない。そんなことをすれば、理事長であるママンの顔に泥を塗りかねない。
「おい、今しゃべるならなら許してやるけど・・・?」
首根っこを掴んだまま空中でユラユラさせながら尋問する。
「・・・ふん。」
少女はプランプランしたまま顔をそむける。ぶっ殺すって言ったわりになんで抵抗してこないんだろうか?道行く人からしたら俺が悪いことをしているみたいじゃないか。早いとこケリをつけた方が良さそうだ。
「喋る気はないんだな?」
最終確認だぞ?という声色で脅すように確認したが、体をプルプルさせるだけで答えようとしなかった。
「そうか、残念だ。」
少女に聞こえるようにわざとらしく呟く。こうなったら仕方あるまい。女だからと手を抜くことはしない。俺の命を狙う奴は誰であろうと容赦しない。
ニャンコの首根っこを掴んだまま、クルリと反転させ背中向きにする。そして、シュンと垂れた尻尾をニギニギする。一目見た時から、一度でいいからしてみたいと思っていたことだ。いい機会なので思う存分やらせてもらう。
この感触はなんて言えばいいのだろうか?クセになる。フワフワの毛の中に芯があって、それがクネクネ、コリコリ?するのだ。
「あっ///」
しばらくモミモミしていると少女から吐息が漏れた。
「ん?」
手に力を込める度にニャンコの顔が真っ赤になっていくが、どうかしたのだろうか?・・・よく分からない。
まあ、どうでもいいかそんなこと。それにしても良いニオイのする尻尾だ。
クンクン。
「あああ、ダメっ!」
顔の目の前にあった尻尾をニギニギしながら、サワサワ、モフモフしているとニャンコが初めて抵抗を見せた。そしてシクシク泣きはじめてしまった。
まさかの反応に慌てて地面に下ろしたがうずくまったままだ。・・・どこに泣く要素があったのだろうか?・・・こちらとしては、ボコボコにしなかっただけ感謝して欲しいぐらいなんだが?
とりあえず人目も多くここに放置するのはマズイので、彼女を背負い急いで家まで走る。もちろん瞬歩を使ってだ。
♢
「お帰りなさいませ、ご主人様!」というルル、ララ、ロロちゃんにお出迎えされながらリビングまで向かう。どうやらママンは椅子に座って寛いでいたようだ。
「おかえりなさい。あら?かわいい獣人さんね。」
能天気な声がリビングに響く。
「ママンどうしよう?殺気を飛ばしてきたのはこの子なんだけど、、、、尻尾ニギニギしたら泣いちゃった。ちなみにセンチュリオールの学生みたい。」
「え?」
俺の話を聞いた途端ママンの顔が驚きに変わる。そして、手をおでこに当ててアチャーとジェスチャーしてみせた。
「いい?獣人にとって尻尾というのはとても大切なものなの。特にライオンの獣人ならなおさらだわ。」
「え?白いのにライオン?ニャンコじゃないの?」
「この子はライオンよ。ね?そうでしょ?」
ママンが少女に話しかける。すると俺に対しては無反応だったくせに首を縦に振った。そしておもむろに俺の前までやってくるとジッと顔を見つめてきた。目は潤み、頬にはツーっと涙が流れた跡ができている。
「無垢な少女の純潔を汚したんです。責任をとって結婚してもらいます。」
「え?・・・・えええ!?」
ブックマークありがとうございます!エネルギーになってます!!
なんとか2分前に仕上がりました。セーフです!同じ文章読み過ぎて頭クラクラする。笑




