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新しい家

たくさんのアクセスありがとうございます!

「な、なぜ・・・本当に彼は一体何者なの?」


「ホッホッホ、うちの生徒の実力を理解されたかいの。じゃがな、まだまだこんなもんではないぞ。あやつは竜人じゃからな。」


 動揺するリーチェ先生に、それまで影の薄かったドウランの校長が自慢気に話しはじめた。まるでこうなることが分かっていたかのような口ぶりだ。


「え・・」


「しかも光の勇者フローラ様の御子息じゃ。」


「はひっ!!」


 近寄り難いクールな美女はどこへやら、間抜けな声を出してカチンと固まってしまった。しかもあろうことか白目を剝いている。長いまつ毛が痙攣(けいれん)したようにピクピク動く。確か俺が初めてドラゴンに変身した時にママンもこんな顔になっていたような。一言で言うならおブス(^^*)。


 仕方がないのでお姫様抱っこをして、一番近くに居た女子生徒に声をかけ保健室まで案内してもらう。


 俺がリーチェ先生の背中と(もも)に手を回しガバっと抱きかかえると、窓から見ていた生徒たちはなぜか大興奮でキャアキャア言っている。何がそんなに年頃の女の子のハートに火をつけたのかよく分からなかったが、間違いなくここが俺の居場所だと確信した。ビバ女子校!



 リーチェさんがベットの上で正気を取り戻したのは、運び込んでから20分後のことだった。考えるようにボーっと天井を見上げ微動だにしない。


「あなたの勝ちよ。」


 俺に聞こえるようにそう呟いた。








 それから数日の間に、両校の教師の間で合併の話し合いが進められ、一カ月後には王都中に大々的に知らされる運びとなった。もちろん、誰もが憧れる品行方正なお嬢様学校と、天下の不良学校の電撃的な合併話は、衝撃をもって受け止められ、各所から反対の声が上がった。


 しかし、センチュリオールのリーチェ校長が根強く説得に当たったことと、両校の生徒の大多数が賛成したこと、なによりも新しい学校の理事長として光の勇者フローラ様、つまり俺のママンが就任することが発表され、合併が現実のものとなった。数日後には入学式ならぬ合併式が開催される。


 そんなわけで、今日はそのお祝いと、うちの新築祝いを兼ねてちょっとしたパーティーをすることになった。


 一昨日(おととい)から住み始めたばかりなので、家具が揃っていなかったり、まだ自分でもよく分からないことばかりだが、今日は気合入れておもてなしをしようと思う。ドウラン関係で招待しているのは王子である金髪前髪イケメンのルーク、女の子みたいなダックスとその家族、無口な大男アンドレア、あとは勝手に来るとか言い出した貴族のシェイクスだ。


 その他には、この家を作ってくれたドワーフのメロンちゃん、リーチェ先生、一緒にオークの調査に行った受付嬢のマリーさん、そしてなぜかギルド長が来てくれるらしい。


 俺は家の門の前に立ち、来てくれたみんなをお出迎えし、エントランスまで案内する。そこから先はママンにバトンタッチし、再び俺は門の前に戻る。まさに親子による完璧なリレーだ。もちろんメイドのルル、ララ、ロロちゃんの3人娘も料理の準備をしたり、招待客の荷物を預かったりしてくれる予定だ。


 初めに来てくれたのは、ダックス以外のドウラン組で、それを皮切りに次々に集まってくれた。みんな普段とは違い少しフォーマルかつオシャレな服装をしている。


 最後にやって来たのはダックス一家だ。特にオヤジさんにはメロンちゃんを紹介してもらった恩がある。ちゃんとお礼を言おうと思っていたので、この機会に招待したところ快く応じてくれた。なんでも、あの時話したお風呂とやらがどうなったのか見てみたいらしい。


「久しぶりだねレオナルド君。お招きありがとう!こりゃまた素晴らしい家だね。」


 地面に降りたオヤジさんが、うちの家を見上げながら感心したように言う。


「お久しぶりです!ようこそいらっしゃいました。メロンちゃんを紹介して頂いたおかげですよ。感謝しています。」


「あら?まるでどこかのお城かホテルのようね。庭のセンスも良いしレオナルド君がデザインしたのかしら?」


 そう言ったのは、娘と手を繋いで降りてきた、30前ぐらいの綺麗な女性だ。子犬顔でとても子持ちとは思えない可愛らしさを兼ね備えている。


「お褒め頂きありがとうございます。家のデザインや内装は母と一緒に考えました。」


「確か聞いた話によると・・・レオナルド君のお母さんってフローラ様よね?」


「はい。中でお待ちしておりますよ!」


「まぁ!お会いできるのがとても楽しみだわ!」


 無邪気な少女のように喜ぶ(さま)を見て、ママンはすごいのかもしれないと改めて思う。その後、妹ちゃんにも軽く挨拶をしてから庭を抜けエントランスに入る。妹ちゃんは相変わらず俺に対して上目遣いをしてくる将来有望な女の子だ。照れてママさんの後ろに隠れてしまうのがかわいい。


 ママンも合流し、感激するダックスママをよそに雑談をしながら会場まで行く。もちろん、この家の最大の秘密であるダンジョン部屋は、人目に付かないように考えて設計をしているので、簡単に見つかる事は無い。引っ越したばかりでバタバタしていたので、落ち着いたらじっくり冒険でもしてみようかと思っている。


 まあ、その前に今日はパーティーを思う存分楽しもう!


温かい感想、ブックマークありがとうございます!!恐縮です!やっぱり評価してもらえるとやる気が出ますね。ふふふふ(@^^@)ふふふふ。



あの・・・消しゴム使うとカス出ますよね。今それを集めて練ってます。

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