表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/72

力の片鱗(へんりん)

 ふふふ、魔法を放とうとした奴らの杖を全て真っ二つにしてやったぜ!たしかこれでみんなまともに魔法を使えなくなるんだよな?そもそもそんな弱点を見せびらかしてる時点でダメなんだよ!これであの陣形は崩れたかな?


「ええい!くそ、3列目!もう一回全方向に撃って炙り出せ!・・・っと思ったが・・いやちょっと待てよ・・・・・・・魔法部隊以外の奴は武器をもってそこらじゅうを切りまくれ!」


 ふ~む、いくらなんでも同じことを繰り返すやつでは無かったか。


「「うおおおおお!オラオラアアアア」」


 ・・・そこらじゅうで適当に武器をぶん回し始めたからある意味厄介ではあるが、、、、しかしあの剣速で本気なのだろうか?Cランクのモブソンさんがわざと雑魚を演じてくれた時よりも遅いけど・・・


「どこ行きやがった!俺達が怖くて逃げてんだろ??」


 ボコ!


 ヒューン、ドカン!


 ああいうやつは殴って壁までぶっ飛ばすに限るね!てへっ!おかげで居場所がバレだけど・・・


「いたぞ!切りかかれ!」


 10人ぐらいが一斉に取り囲み剣を振り下ろしてきた。しかしやはり剣速がとてつもなく遅い。軽く計算しても、こいつらが剣を一振(ひとふ)りする間に、俺ならば10回以上出来ると思う。ここでようやくこの学校の2,3年生レベルならば俺の方が優位ではないのかという思いに至る。3つの学校の中でも最弱って話だしな。


「ドラゴン(スキン)


 ガキーン、ガキーン、ガキーン!・・・・・


 彼らの渾身の攻撃はレッドウルフよりも弱く何も感じない。


「え?」

「ええ?」


 ザワザワザワ


「どういうことだ!?なぜ全ての剣が折れたんだ!?」 


 動揺する彼らをよそにため息どころか憐れみの感情すら芽生える・・・安物の剣と低レベルな剣技。このドラゴンの鱗に傷をつけたいならあと100年は修行した方が良い。


 切りかかってきた10人に殺気を飛ばす。すると全員もれなく白目を剝いて気を失った。


「うっ・・・」


 ドサ!ドサ!ドサ!ドサ!・・・・


 ザワザワザワ


 何が起こったか分からず会場がザワつく。でも俺の力はまだまだこんなもんじゃないよ!


「ドラゴンの鉄槌(てっつい)!」


 そう、これはドラゴン形態のただのパンチ。ただし渾身のパンチだけどね。それを地面に向けて放つ。


 ドゴオオオオオォォォォォォォォン!


 その瞬間地面がひび割れ地割れが起こった。会場全体にものすごい縦揺れと衝撃波が伝わり、様々な場所から叫び声が上がる。防衛本能からその場で全員が目をつぶり頭を抱えた。


 ・・・そして恐る恐る目を開けたものから驚愕の光景を目にする。


 なんと真っ平だった地面がデコボコになり本来地下にあるべき断層が地表にせり上がっていたのだ。しかも多くの生徒が地面にとっ散らかっていたのだ。その数70名以上だろうか。一瞬にして彼らは動かなくなった。残っているのはグレイ陣営20名ほどとゾルディー陣営3名だ。




 少しやり過ぎてしまったかなとも思ったが、建物は壊れていないしリーダーたちは生き残っているしちょうど良かったかもしれない。






 グレイ



 ・・・俺の傘下が・・・そんなバカな・・・どんな強大な魔法を使用すればこんなことになるんだ!こうなったら仕方ない!公の場で1年生に負けることなど許されるわけがない。下手をしたらオヤジも立場を失ってしまう。


「おいキルビー、俺が土魔法を使うから水魔法を同時に出してくれ!ラージ、シット、デルタは守りを固めててくれ!」


 詠唱を終えてから、ガキの頃からの相棒のキルビーと目を合わせる。頷き合ってからそれぞれ魔法を飛ばす。1人で同時に複数の魔法を放つことは出来ないが、そんなことは俺達の絆があれば何の障害にもならない。杖から飛んで行った魔法は互いに衝突することなく絡み合う。そして泥水となってフィールドに降り注ぐ。


 しかし後で思い返せば・・・この魔法が成功してしまったことにより世にも恐ろしい物を見る羽目になってしまったのかもしれない。


「!?」


 なんだあれは!?直感的にそれが何であるのか認識してしまったが、、、俺の意識が(かたく)なに認めようとしない。


 ザワザワザワ


 大量の泥水がフィールドに降り注いだことにより今まで見えなかった敵の輪郭が一瞬だけ露わになったのである。二本足にムキムキの胸筋と腕、広げられたツバサ、ニョキッと生えたツノ・・・・その正体は・・・


「・・・ドラゴン・・・」


 ・・・そんなバカな・・・ありえない。観客がどこまで認識したのか分からないが、横にいる幼馴染どもは確実に俺と同じ結論に達したようだ。顔に緊張が走り青ざめている。それは俺の陣営だけではない。ゾルディー達もだ。どうしたらいいのか思考が停止した。防衛本能からか自然と生き残っている者が肩を寄せ合った。


 ドラゴンの姿は再び見えなくなってしまったが、ぬかるんだ地面に大きな足跡が付いていく。確実にこちらに近づいている。恐怖で手が震える。しかし諦めるわけにはいかない。


「おい!幹部5人で1つの魔法を放つ。残りの15人はありったけの魔力を俺達に流せ!」


 5人で詠唱し同時に技を解放する。

「大炎柱!」


 本来ならば俺1人では扱うことの出来ない魔法だが、5人だからこそできる切り札だ。こんなところで使うことになるとは思わなかったが・・・・・最後は俺が上に大きく飛びあがり火の柱となって捨て身の攻撃を行う。


「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!これでも食らいやがれ!!」







 ・・・





 ・・・





 ・・・俺の意識はそこで途切れた。


ブックマークありがとうございます!感謝です!!

ポチっとな(@^^@)


少しモチベーションが低下中です・・・・ぐふっ・・・・良かったら黄色い歓声をください。黄色いのです。笑

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ