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孤独魔法使いと転生者  作者: 優一 雫
13/13

~口づけ口論編~

口づけをするためだけに

口論をしていく二人を書きました。

「その前に…契約しましょ!」

「契約?」

「言葉の通り契りを交わすの!」

「いいぜ!」

するとマミーはキョトンとした。

「即決なのね…。私だって少し戸惑うのに…。そんなところいいと思うわよ。」

その時のマミーの表情は何者にも負けない笑顔だった。

マミーはユウの手を握った。

「な、何してんだよ!」

「契り交わすのよ。」

「契りって魔法陣的なものじゃないのかよ。」

「契りっていうのはね、本来は互いを愛し合ったものに許される行為なのよ?契約…それは色んな形が存在するの。例えば、魔物と契約したり、結婚したりするのも契約のひとつ…。買い物だって契約よ。」

「契約の種類は分かったが、何故結婚の契約なんだ?俺はマミーのこと……。」

ユウの頬が赤く染まる。

「マミーのことは大切さ。だが、まだ互いの事を知らなさすぎる。」

「でも、あなたは私の配下よね?言うこと聞くって言ったのは誰だったかしら?」

不意をついてくるマミー。だがしかし、ユウもそれには負けられない。

「お前を守るとは言った。それは守る。だが、俺がマミーの立場ならそんなすぐには信用しない。だからまずは…」

「そんなの知らないわ!一目見た時から私はあなたの事を考えてしまうようになったの。この感情を恋と呼ばずしてなんと言うの?」

「それは…」

「私だって好きになりたくて好きになったわけじゃない。だけど契約してあなたと離れないようにしたいの…。一生巡り会えないかもしれないのだから…。胸が痛くて張り裂けそうなの。気づいたらあなたの事考えてる。だから…私と結婚してください!」

ユウは思った。

(唐突すぎるだろ!お付き合いもなくしていきなり結婚だと!?いや…それは願ったり叶ったりだけども…)

ユウは真剣な眼差しで、

「その気持ちに答えは出せない。少なくとも今は現状を知るだけの気持ちの余裕がないんだ。ごめんな。」

マミーは一瞬泣きそうになっていたが、それを乗り越えて笑顔で、

「じゃあ私…待ってるわ!あなたから結婚を申し込んでくれるのを…ずっと待ってる!」

ユウはホッとした表情で、草むらに寝転んだ。ずっと座って言い争っていたこともあり、腰に激痛が走っている。

「結局のところ…契約ってどんな方法で交わすやつだったんだ?」

恥ずかしそうにうつむいて、

「それは…子作りよ!」

「……っ!」

その言葉にその場は凍りついた。

「じょ、冗談よ!なに鵜呑みにしてるのよ!」

「じゃあなんだよ!」

「せ、接吻よ!」

「接吻ってのは、つまりキスってことでいいんだよな?」

「か、簡単に言わないでよ。その…恥ずかしいじゃない…。」

実に意外だった。

確かに恥ずかしがり屋だが、これまで何人も殺してるのだから…さらに、あんな演技してるのだから…

俺は強く思った。

「本当にマミーなのか?いっときは怖かったが今は可愛い女の子じゃないか…。」

ふとマミーを見ると顔を赤らめていた。

「あのね…聞こえてるのよ…。恥ずかしいの…。心の声が全部丸聞こえなの。」

ふと俺も頬を赤らめた。


しばらくして、マミーはこっちを見てきた。

「契約しましょう」

覚悟を決めたマミーは誰にも止められない。

「まだ心の準備が…」

「女に心を決めさせて、貴方が心を決めていない…。あなた、本当にそれでも男なの?」

強気になったマミーは推しが強い。


しばらく口論が続いた後、

彼女に口づけをした。

読んでくださりありがとうございます。

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