~ステータス確認編~
最近はかける時間あります!
私はこの世界を滅ぼす…
大切な家族を殺したこの世界を…
許さない…絶対。
全員を殺す…
薔薇銃士マミー
「私の過去の話をあなたは聞きたい?」
ユウは知っておくべきだと悟った。
「俺に知る権利があるのなら…」
少し笑い、マミーは、
「その前に…」
マミーは座り込んだ。緑が美しく咲き誇る草むらに…
マミーは横においでと、手をこまねいている。ユウはマミーの隣に座り込んだ。すると真剣な表情でマミーは、
「話を聞いてしまったら戻れないわよ。それでも聞ける?」
風がマミーの長く艶のある髪を揺らした。髪を抑えて、泣きそうな顔で最終確認してきた。
ユウは見惚れて何も言えなかった。
するとマミーは、
「覚悟がないならこの話は無しよ。聞くかどうかは、あなたが決めるのよ。あなたがどのような道を選んだとしても、何も言わないわ。」
そんな優しい言葉で正気に戻ったユウは、
「聞かせてくれ。俺はもう、お前のものだ。お前を知る権利が俺にはあるはずだからな。」
するとムッとした顔で、
「私にはマミーという名前があるのだけれど…。……そうだわ!自己紹介しましょう。改めてね。」
「今更だとは思うが…。それなら俺から名乗るよ。俺の名前は中野 優だ。」
「ナカノ?変な名前ね。改名してもいいかしら?」
「どうぞお好きに…。」
「そうねぇ…。よし!それじゃああなたは、魔法使い見習いユウと名乗りなさい。」
「見習い?そもそも俺って魔法使えないと思うけど?」
すると、おかしそうな顔をして、
「ユウ…。まだ気づいてないの?あなたの視界には、ステータス画面があるはずだけど…」
「……。本当だ。あった。」
そこにはこう書かれていた。
魔法使い見習いユウ
LV.30
《固有スキル》
フライト、クリーン、バブルウォッシュ、リタイム、召喚
~人物~
アリス
知人
好感度⭐️⭐️⭐️⭐️★
メル
知人
好感度⭐️⭐️⭐️★★
マミー
師匠
好感度⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
「なんだこれ!?」
「それは、あなたのステータス表よ。それぞれ、レベル、固有スキル、人物が書かれているはずよ。そして私は…」
「師匠か…。マミーは魔法使いなのか?」
「そうよ。崇めなさい!」
ものすごく誇らしげな様子でマミーは言い放った。
「師匠って言うくらいなんだから、すごいやつなんだよな?」
「もちろんよ。」
そう言うとマミーは人差し指を立て、こっちを指した。すると、ユウのコマンドにヒットポイント、マジックポイントの情報が追加された。
「すごいでしょ?」
褒められたいようにユウを見ている。
しかしユウはすぐに他の話題へと話をやった。
「俺の固有スキルについての説明をしてもらっていいか?」
「いいけど…。その前に…」
上目遣いでユウに近づいていく。ユウはなんとなく後退りした。
「どうして逃げるのよ…」
その表情はもう涙でぐちゃぐちゃになっていた。
「だって…。女の子に言い寄られるのが恥ずかしいからだよ…」
マミーは途端に顔を赤く染めて、顔を手で覆い、そしてしゃがみこんだ。
「……かわいい…」
「なんて言ったんだ?」
「うんん。なんでもない!」
少し嬉しそうなマミーにユウは見惚れていた。首を振りユウは、
「その前に何するんだっけか?」
「それはね……」
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