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孤独魔法使いと転生者  作者: 優一 雫
11/13

~契約編~

マミーは一体何者なのか…

(動こうとすれば確実に殺られる。考えなければ…)

「どうしたの?もしかしてビビっちゃった?」

ニヤニヤとマミーは笑っている。黒服は全員死んでいる。真っ赤な薔薇が咲き誇っている。

「ねぇ。この世界の真実を知ってるかしら?よければ教えてあげましょうか?」

ユウは驚いた。

(この世界の真実…。それを知ればアリスは助かるのか…?)

「聞かせてもらおう…」

すると笑いが止まらない様子で、

「あははは。ねぇ、まだビビってるの?」

すると何かを思い出したかのように、

「あー、そうそう。アリスって言ったっけ?あの子、もうすぐ死ぬわよ。」

ユウは一瞬キョトンとして、聞き返した。

「どういう事だ?」

「慌てないの!私からは二つの情報を聞かせてあげられるわ。でも…」

沈黙が続いて、ユウは、

「でも…なんだよ。」

マミーはため息をついた。

「考えてわからないの?じゃあ教えてあげるわ…。情報と引き換えに対価を支払うことよ。」

「分かった。」

驚いた様子でマミーは、

「あら、即決?でも、そういうの嫌いじゃないわよ。」

催促するようにユウは、

「対価は俺の命か?」

「いいえ。そうねぇ…。そうね、私の部下になりなさい。この世で最初で最期のね。」

「分かった。だがいいのか?俺が、最初で最期の部下で。」

「ええ、勿論よ。一途なあなたの姿勢、気に入ったの。」

そう言った後マミーはユウの目の前まで近づき、ユウは倒れ込んだ。

「この対価、あなたは支払うのかしら?今、変えてもいいのよ。」

「いや、あんたについてくよ。いつまでも…。」

「いい度胸ね。さあ、あなたの新しい世界に旅立ちましょう。」

「ああ。」


しばらく歩いた頃…

歩き始めてから喋らなかったマミーは、急に口を開いた。

「そういえば聞いてなかったわね。あなたの名前を。」

「そうだな。それじゃあ名乗ろうか。俺の名前は…なんだと思う?」

「質問に質問で返すの…?まあいいわ。えーとね…」

色々と名前が出てきた。

ライト、レフト、アップ、ダウン…

もはや名前なのか?

「お前、実は…」

「あ、焦ってなんかないわよ!あと、名前で呼びなさい。」

あっ、自爆しやがった…

マミーは自分の言葉を思い出したかのように頬を赤く染めていた。

「マミー。俺たちどこに向かってるんだ?」

すると、真剣そうな顔で、

「都心よ。ここからは少し遠いけれど…」

「どうしてだ?」

「そうね。あなたの目標を達成するためかしら?」

「まさかっ!なら、お前…マミー。どうしてメルの姉を殺して、まだメルの姉の皮を被ってるんだ?」

「あっ!」

何かを思い出したかのように声を上げて、皮を脱いだ。

「まさか…」

「忘れてなんかないわよ…。あえていうなら……変装!そう。安全にあの場所から去るための。」

「じゃあなんで今脱いだんだ?」

「……。」

ふくれっ面でこちらを見ている。

(よくみるとこいつも、可愛いな。

ボリュームのある髪の毛、紫色の目、お姉さんみたいな見た目、そしていい匂いがする胸…!んんっ?胸って!?)

目の前は真っ暗だ。離れようと手を勢いよく前に出した。

「きゃっ!」

(プニプニしていて気持ちが良い…じゃねぇ!)

「なっ、なんで抱きついてるんですか!?」

「あまりに暗い顔をしているからよ。安心して。私は、何があってもあなたから離れないわ。ふふ…」

「どうして今そんなことを…」

「大切な人をなくす悲しさを知ってるからかしら…」

そう言ったマミーは少し泣いていたように見えた。

読んでくださりありがとうございます。最近投稿できていませんでしたが、これからは大丈夫なので出せる時に出していこうと思います。

よければ、評価、感想等よろしくお願いします、

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