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孤独魔法使いと転生者  作者: 優一 雫
10/13

~イカれた薔薇銃士マミー編~

綺麗な姉は一体誰か?

姉とユウの運命は…

「マイ プリンセス。」

「プリンセス?」

「妹から聞いていたでしょう?」

「そういえば…。南の国の姫…だっけか?だけど、弱いんじゃないのか!?」

すると少しムッとした様子で、

「誰がそんな事を!」

ユウは少しその表情の代わり具合にビビりつつ、

「……。あんたの妹からだよ。」

「一言でも妹が『弱い』と発したのか?」

(推しが強い…)

「いや…言ってなかった…。俺の勝手な解釈だ。」

すると姉は落ち着いて、

「どんな言葉を聞き間違えたのかしら?」

(優しい言葉の奥に何か怖いものを感じるのだが…)

そうユウは思いながらも立ち向かうように敬語一切なしで挑んだ。

「妹曰く『私がついていればそんな事にならなかった』そうだ。皮肉なもんだよな。妹が守るっていうのは…。」

「そうか…、そんな事を…。私が弱かったのか…。」

「やっぱり弱いんじゃないか!」

姉はすぐさま、

「黙れ。口を慎め愚民よ。敬語はどうした?黙って聞いていればいい度胸だな?貴方一人に対して戦争を仕掛ける事だって出来ますのよ。」

(性格変わりすぎだろ…。喋り方も変わりすぎだ。戦争起こせるとか…どんだけだよ。)

「分かったよ、姉。ただ一つ言わせてく……。」

口を途中で出してきた。

「私を呼ぶときは、『マイ プリンセス』と呼べ。あと、敬語を忘れるな。次はないぞ!」

「分かりました、マイ プリンセス。しかしながら一つお願いしたい事がございます。」

「言ってみろ。」

「ありがたき幸せ。それでは言わせていただきます。言葉を一つに絞っていただけませんか?」

「絞るとはどういう事なのかな?言ってみろ。」

「はい。マイ プリンセスは、言葉が変わりつつあるのです。例えば、優しかったと思えば、急に偉そうになったりと…。ひとまず、統一していただけませんか?」

「ふむ…。」

すると姉は黒服の奴らの方を向き、

「お前たちはどう思っておる。正直に申せ。」

すると一番背の高い黒服Aは、

「失礼ながら正直に言わせていただきます。その者と同じ意見でございます。」

続いてイケメンな黒服Bは、

「マイ プリンセス。貴方の喋り方などどうだっていいじゃありませんか…。貴方の美しさの前では言葉遣いなどどうでも…」

するとムッとした姉は、

「処刑じゃ。」

「マイ プリンセスも冗談がきついですね。」

「誰も冗談なんて言っておらんぞ?」

姉は微笑んでいる。

「まさか本当…?」

「も・ち・ろ・ん!」

可愛げの奥に本気を感じる。

すると恐怖した黒服Bは、

「怒っていらっしゃいますか?」

姉は、満面の笑みで、

「も・ち・ろ・ん!」

「本気で処刑をお考えですか?」

「も・ち・ろ・ん!」

「私は命乞いすら出来ないのでしょうか?」

もう既に、黒服Bは泣き崩れている。

すると、満面の笑みを超える笑みを見せ、

「も・ち・ろ・ん!貴方はここで死んでね!テヘッ☆」

(こいつ、イカれてやがる。)

すると姉はユウの方を向き、

「ひとつだけ訂正するわ。私は姉じゃないわよ。あの子……死んだもの。私は今、その子の皮を剥ぎ取ったものをかぶってるの。どう?素敵でしょ?あははは!」

「お前!狂ってやがる。まともじゃねぇよ…。」

「分かってる事じゃない、最初から…」

次の瞬間、黒服Bは首をはねられた。

「真っ赤な薔薇。綺麗でしょ?私はお花を咲かせるのが好きなのよ。真っ赤な真っ赤なね。」

血で汚れたまま笑っている。

「申し遅れたわ。私は、薔薇銃士、マミーよ。よろしくね。ウフフ…。」

黒服たちは逃げ出そうとしたが、黒服Aがユウの元へ飛んできた。

「なんだ…これ?」

するともう人間とは思えないような笑みで、

「見れば分かるじゃない。死体よ。綺麗でしょ?私のお花畑。」

無残な死体がユウの足元に転がっていた。

(動きが早すぎる…攻撃が見えなかった。)

読んでくださりありがとうございます。

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