表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

愛してるぜー

作者: keisei1

酸素みたいな色の朝焼けを見て

こぼれたのは浮気性の涙


パッと火がつく赤色の目にも近い

移り気な僕らの手を引いてバスは最終路へ


困らせるつもりはないけれど

きっとそれは真夏の汗ばむ午後のせい


ゆらりーゆらりーゆらりー

揺れるウェディングドレスは

君の君の君のためだけにー

白く真っ白にしつらえられたもので

今もー昔もー未来でさえもー

それは変わらない

だから愛してるぜー



人懐っこい愛想笑いだけを残して

ノスタルジーは去っていくから


短い髪の花嫁は本当に気まぐれで

青色の水たまりで遊ぶ僕らは落ちていく

振り回されて 振り回されたままで


のめり込んだつもりはないけれど

二人の相性は最悪で

最初から一緒になれるはずもなかったんだよ


だけど 遠くー遠くー遠くー

遠のいていくガーベラのブーケは

君の君の君のためだけにー

空へと放り投げられたもので

過去も未来も今もないその場所で

種子をまいているから

まいているから

だから君を愛してるぜー



幸せと不幸せとか時に考えるけれど

君の前では適度に無意味で 意味があって

目を覚ますのに遅すぎるというのはないでしょう きっと

だからそろそろ乾ききったベッドから抜け出そうか



移ろうー移ろうー移ろうー

夏の恋心は 眠る君の焼けた素肌にきざまれて

君の君の君のためだけにー

それなりに用意されたもので

時間をさかのぼっても 遠回りしても

たどり着くのは君だけだから

だから愛してるぜー


そろそろ式場が 近づいているから

手に手を取って 進もうか

そろそろウェディングカーは走り出すから

後ろも前も見ずに キスでもしようか

そろそろ響くのは 君へ贈る「愛してるぜー」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ