序章
初めての作品です!
どうか温かい目で見ていただけたら幸いです(*´ω`*)
――――――起きて…。
――――――ねぇ。起きて…。
――――――また、私のことをーーーー
深い海の底。
高い山の頂上。
果てしない空の真ん中。
まるで浮いてるような感覚。
そして、意識があることに気づく。
「俺は――――」
果てしないどこか。
まるで夢の中にいるよう。
だが、夢ではない。
それは、それだけは分かる。
果たして、ここはどこなのか。
なにもわからずもがいているなか、何かを感じ取ったかのように、ふと、視線を下に落とす。
そこには、まるでガラスのような素材で作られた絵があった。
そこには、五人の人のように見えるものと、それに対峙するようにして、"何か"が書かれていた。
人らしきものには、特徴があった。
一人は、まるで火をまとったかのような焔色の服をまとった普通の人間のような者
一人は、まるで吸い込まれるような蒼い色の服をまとった背中に翼をはためかせている者
一人は、まるで優しさにみちあふれ、すべてを包み込むような翠色の服をまとった耳を尖らせている者
一人は、まるで全ての事から自分を守ってくれるような頼もしい橙色の服をまとった小さくもがっしりとしたような者
そして、その四人の真ん中にいる、"何か"
をまとった者
それは、ある世界で語り継がれている伝説。
かの邪神を倒すため集まりし五英傑
焔のイグナス
蒼のレイシャル
翠のシルウィ
橙のエルオス
そして、語り継がれていない五人目
終わったと思われていたこの物語。
この果てしない物語の続きが。
今、始まらんとしている
この世界、いや、あらゆる世界には刻という概念がある。
それは時として、生き物たちを縛りつけ、
時として、生き物たちを導くものとなる。
刻とは、よく分からないものだ。
その本質はあの小さな名探偵でも分からないだろう。
だか、ある世界にたった一人。
誰もが知り得ない、刻を知り尽くしているものがいた。
そのものの名は
チリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリーーーー!
カチッ
「ふわぁぁあ!っと!!」
長い時間動かしてなかった体をボキボキ鳴らしながら俺はとても目覚めのいい朝を迎えた。
毎朝聞く、この嫌な音のするタイマーも今ではなんのそのだ。
いつも通り仕事に行くための準備を整える。
「ふんふふふふーん♪」
昨日、最近どはまりしているゲームの超レアアイテムをドロップさせた俺は絶賛鼻歌を歌いながら陽気に準備をしてた。まぁ、理由はそれだけじゃないが…。
「髪型よし!服装よし!全部よし!」
そう、今日は月に一度の給料日で、最近仲良くなった同僚の子と飲みにいくことになっている。そのスタイルはまさに美形で、仕事も出来ることから会社内では、麗しのダークホースなんて呼ばれてたりする。まぁ、本人はさほど知らないと思うけど…。まぁ、俺は今日そんな子とデー…ゲフゲフ、飲みに行く。
「はぁ、楽しみだなー!」
俺は陽気にスキップしながら、家を出た。
脳内で今日の仕事をどれだけ早く片付けるかと考えながら。理由はともあれ、それだけの頭の回転と知識を俺は持ち合わせていた。
だが、俺は知らなかった。
無知だった。
まさか、この後あんな事が起こるなんて。
そして、世界は決して一枚ではないことを、俺は思い知らされることになる。
序章はかなり短め(*´ω`*)
次回から長いぞ~!