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結局檻の中

作者: うっちー

つい最近まで俺たちは自由に暮らしていた。

しかし謎の組織の罠により囚われの身となった。

真っ暗な檻の中に閉じ込められ、

ガタガタと鳴る道を移動した。

そして気がつくと明るい不思議な部屋に

連れてこられていた。

ここでは食事も与えられ水浴びもでき、

寝るところもある。

なぜこんなところへ連れてこられたのか不思議であった。

環境もいい。危険もない。

仲間の中には「こりゃもらったぜ!」と言うやつもいた。


しかし一週間が過ぎたある日のこと、異変が起こった。

その部屋から連れ出され大勢の組織の連中と見られる

奴らの前に引きづり出された。

俺のことを、SHORNというような訳の分からない名前

で呼んでくる。怖くてたまらなかった。


俺は逃げ出したかった。

元の自由を取り戻して楽しく暮らすんだ…

そこでこの監獄から抜け出すことを決めた。


それからは連中に追われる日々が続いた。

さまざまなトラップをかいくぐり、逃げて逃げて

逃げまくった。

何とかして逃げ切った俺は故郷に帰ることができた。

ここには自由がある。

あぁやったぞ。これで楽しく暮らすことができる…



とあるニュース番組にて、


「えー、速報です。G動物園からH動物園へと

送られたチンパンジーのショーンくんが脱走し、

なんとH動物園へ戻ってきたそうです。

動物専門家のFさん、なぜショーンくんは

脱走したのでしょうか?」


「そうですね、G動物園といえば広大な土地を利用した

本来の自然に近い環境が特徴の動物園です。

ショーンくんは自然に近い環境が恋しかったの

ではないでしょうか。」


「そーですか…しかし残念なことですね。

G動物園は経営状態の悪化により金曜日をもって

閉園することになっています。

ですのでショーンくんは改めて

H動物園に送られることになるそうです。

以上速報でした。」




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