7、 試験。
10歳に成る年に、王都に行く、春には入学なので、早めに行く。
入学試験も有るのだ、秋に試験が有るので、夏前に出発する。
今回は、弟が小さいので母は、留守番です。
そうそう、リサは結婚したので別のメイドが付いている。
父と、メイド数名、騎士が10騎だけです。もう盗賊や魔物は出て来ませんよ。
平和な物ですよ。他領は知りませんよ。マリエン辺境伯領から王都までは何故か
危険が無くなって居るのですよね。不思議だな〜。
そんな事なので、何事も無く無事に王都に着きました
前回からだと、4年ですね。爺さん婆さんも元気ですね。妹と弟が生まれた事は
知って居るので、来年の春には辺境に帰る様です。
俺の体は、自在に変化できる様ですが、違和感が無い様に調整して居ます。
今は、身長150?位にして、同級生が出来たら合わせて成長させます。
試験問題は、前世の中学校入試位だそうです。
国語と、算数、歴史、剣術で試験をするようです。
試験までに、剣術の練習をします。先生は、マックスです。身重の妻を残して
来ています。早く帰りたいでしょうね。しかし、帰るのは来春ですよ。
俺も、この体です強いですよ。しかし、子供の振りをしています。
マックスに、勝ってはいけないのですよ。手加減が難しい〜〜。
マックス先生も、可笑しいと思うでしょう。派手に扱けても、擦り傷一つ無い
のです。血も出ない、不思議でしょうね。
前世で、なろう小説読んで居て、冒険者登録で血を登録する場面が有りますが。
俺は、血出ないよ。安心して下さい、この世界では、冒険者登録で血は使いません。
魔法を使わない世界なので普通の登録です。古代の遺跡も無いそうですよ。
試験の日がやって来ました。
朝、早めに起きて朝食を済ませ早めに出ます。学園は、図書館の近くです。
毎年、100名程が試験を受けるようです。人数制限は無くて、
単純に成績が良ければ合格させるようです。
入試条件は、貴族と大商人の子供、後は、農民でも
貴族、村長の推薦が有れば試験を受けけられる様です。
貴族のみですが、前年の不合格者も受けられるそうです。浪人ですね。
皆さん、受付票を持って受付に並んで居ます。
俺も、順番が来ましたよ。ホウホウ、5歳の時の似顔絵が有りますよ。
この世界も、替え玉受験が有るのですね。
試験の教室と席順を書いた小さな板を渡されます。
校舎は、木造の2階建てです。今回は、1階で試験をするようです。
俺は、指定された教室の指定された席に座り、試験開始まで待った。
暫くすると、試験官らしき人が助手を連れて入って来た。
試験の、やり方等を説明して、試験問題と解答用紙を配る。時間は4〜50分程度だった。
試験開始のハンドベルで始める。時間は前方の机の上の砂時計です。
国語の問題です、この世界は、アルファベットの様な文字で、ギリシャ語かな?
問題の内容も、家庭教師から教わって居るし、図書館の本を付帯脳が暗記して居ます。
間違えようが無いのですよ。
しかし、わざと間違えます。多分合格基準は60点だろう。100点は駄目ですね。
丁度、100問有ります。20問くらい際どく間違えます。
後の、算数、歴史も同じ様に間違えた答案にします。
試験が終わり、持って来たお弁当を食べる。干し肉とか乾パンみたいなものだ。
農家の子だろう、食べない子もいる。3食、食べるのは裕福なのですよ。
トイレ事情も有りますね。一応水洗ですよ。垂れ流しですけどね。
午後からの、剣術は。素振りの確認と教官との実戦形式の試験だそうです。
剣術の試験が始まります。
5人ずつの組分けで、試験を始めます。準備運動も兼ねて素振りを全員でします。教官が、
5人をそれぞれ見ています。時々採点をして居る様です。
10分位で教官が「よし! 止め」と言って止めます。
「ハアッツ、ハアッツ」と荒い息をして居る子も居ます。体力も試験の内でしょう。
教官との、実技戦が始まります。順番は受験番号順でした。
俺は、最後でした。気の毒な事に、先程の素振りで息が上がって居た子が
最初です。採点も兼ねた審判役が「始め!」の号令と共に教官が走り寄り木剣
を上段に振り上げ「トウリャー」と切り下します。対戦相手の子は、オロオロしながら防御しますが、
木剣を弾き飛ばされ首筋に、木剣を突き付けられ終わりました。
後、3人も同じ様な事でした。10歳ですよ、大人と子供ですよ。
俺の番です、一応、伯爵家嫡男です。少し抵抗しましょうか。
「よし、始め!」教官が迫って来ます。上段からの切り下げを木剣で防ぎます。
右から左方向に弾きます。教官はそのまま、俺を突き飛ばそうとしますが
俺は、右に避けて躱します。その時に足を掛けるとか、胴狙いも出来ますが
しませんよ。マックスより弱いな。
教官行き過ぎてから、体制を整えて切り掛かって来ます。
同じ様に、木剣で防ぎますが、少し、魔力が漏れていましたよ。
教官の、木剣が鍔の上位でスパッと切れました。
(ア〜〜アッ、やっちゃたよ)
教官も「ヘッッ!」ビックリですよ。審判が「よし、止め!」終わりました。
何とか試験も終わり、迎えの馬車で帰ります。
父が早速聞いて来ます「アラン、どうだった?」
「父上、大丈夫ですよ。主席は無理ですが、合格は間違いありません」
「そうか、頑張ったな」「ありがとうございます」
合格通知は、貴族の場合は通知が届く様だ。
それから、悲しいお知らせが。学園は、男子校だった。女性は1人も居ませんよ。
教職員にも居ませんよ。女性の地位は低いのです。
女子校は、図書館の反対側に有ります。男子禁制ですよ。
心配しなくても、冒険者組合には、女性職員居ますよ。
メイドも、居なくなり、マックスが帰るまで俺の世話係です。
10歳過ぎると、自分でしなさいですよ。性的にも問題が有るのでしょう。
しかし、春までは長い、何をするか? そもそも、この世界で今後
どうするのだ?? 将来的には冒険者? 商売? 研究者? 魔法?
魔法は、現在俺しか使えない様だ。魔法の伝道者? 始祖? 神話?
それも、成人してからで。俺の、妹と弟に魔法の適性が有ったらね。
それなら、春までに魔法のバイブルを作ろうか、それが良いな。
春までに秘密基地に通いながら魔法のバイブルを作った。
初級、中級、上級編を作って、コピーして保管した。
それも、原本は日本語で、この世界の翻訳本も作った。
学園の試験から1か月してから合格通知が来たそうだ。
成績順位も書いて居る様です。俺15番目だった。良かった。
学生服等は無くて、目立つバッチを付けるそうです。
最近、暗殺者も来なくなったけど、学園で狙った方がやり易いだろうね。
学園に通い出したら気をつけよう。対策も考えて置かないと困るね。
魔法で、出来る事を考えよう。
春になり、10歳になった誕生日知らないけどね。
本当は、あの洞窟で数千数万年居たのかも知れない。
今日は、入学式です。親は出席しないそうで、父は、爺さん婆さんと帰りました。
校長先生の挨拶も終わり、新入生代表が挨拶している。何処かの公爵の嫡男らしい。
「ヒュンッ!、カツン!」変な音がしたなと思ったら、大騒ぎになった。
例の、公爵嫡男様の、眉間に黒い矢が見事に刺さって居ますよ。
「ドサリ」倒れました。毒でも塗って居るのだろうピクリともしません。
いやはや、俺で無くて良かった。やっぱり主席は目立つよ。
皆さん、大騒ぎで右往左往して居ます。俺にも来るだろうな、揺動作戦だな。
案の定、子供に紛れて変なオジサンが来ていますよ。
俺は、校舎の外へ逃げます。外へ逃げた所で誰も居ないのを確認後ステルスモードで
上空へ転移します。
先程のオジサン、キョロキョロしながら探して居ます。
他にも何人か仲間が居る様です。俺が見つからないので相当焦って居ます。
公爵嫡男を殺害までして作ったチャンスです。失敗したら唯では済まないですね。
しかし、何時までも居られないでしょう。警備の人や学園関係者に見つかると大変です。
そそくさと、仲間達と連れ立って逃げて行きます。お巡りさん犯人は3人です。
俺は、ゆっくりと追い駆けます。時間は有ります。俺の迎えは昼頃です。
男達は、貴族街を進んで行き、西の端にあるそれ程大きくは無い、屋敷の裏口から、
辺りを気にしながらこっそり入ります。
俺は、屋敷の気配を探りながら、天井裏に転移します。
暗殺者の男が報告して居る「申し訳ない、本命は逃した」
「何!! 今度で3度目だぞ! 幾ら払ったか分かっているのか!」
「・・・・・・」 「もう良い、お頭に言え、金は返せとな」
男達は、ぞろぞろと出て行く。しかし、外に行かずに地下に降りて居る様だ。
城壁の外に出る抜け道が有るのだろう。
俺も外に転移して、城外の空中で監視する。暫くすると草叢から出て来た。
男達は、1時間ほどゆっくり歩いて行く、走ると目立つよね。
やっぱり、スラム街だよ、定番ですね。その中でも、そこそこ、大きい家に入る。
俺も、転移して屋根裏に。
建物全体に結界魔法を掛ける。次元をずらして周囲からの干渉を避ける。
ゆっくり出来る。催眠魔法を掛けて全員眠らせる。
屋根裏から降りて、頭目を確認して置く。
順番に、闇魔法で、奴隷紋を焼き付ける。魔素を超圧縮して米粒大にして
魔法陣で奴隷紋に焼き付けて、反抗すると魔素が解放される術を施す。
最初の1人に組付けたら、後は、コピーしながら全員に、組み込む。
全員と言っても、15人程しか居なかった。全員集合はしないだろう。
頭目を、起こす。「う〜〜んッ、・・・・・・お、お前誰だ!」
それ程、慌てない修羅場を数多く潜って居る様だ。
【アギド】年齢46歳 人族 白人種
所属・暗殺者組合 組合長(頭目)
独身・愛人多数・・・・・・
性癖・・・・・・・
残忍・・・・・・・・・
身長 165?・・・・・・・・・
俺は、魔素で体を覆い、体を隠して居る。ぼんやりと見える様にして居る。
「手下も起こすから、下手な事をするなよ、まあ、逆らったら分かるがな」
手下、全員起こす。目を覚まし色々な行動を興す。それぞれの武器を持つ者
何もしないで身構える者、アギドが「皆、大人しくしろ!」しかし、遅かった。
「ふざけやがって!」1人叫びながら、俺に、ナイフを投げようとした。
首筋辺りから、爆散して倒れる。頭が消えて居た。
「分かったか、俺に逆らったらどうなるか。マリエン辺境伯に関わるな!」
「一度しか言わないぞ! 逆らうと全員あの男、見たいになるぞ!」
結界と次元を消して、学園の上空に転移して隠れ場所に転移後、姿を出す。
騒ぎを聞いて来たのか、迎えの馬車が来て俺を探して居た。