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シソラス  作者: 誤字脱字で賞
6/71

5、 妹

少しづつ書いて居ます。




 あれからは、何事も無く世継ぎお披露目会は開催された。

今回の世継ぎは、20組位だった。

フランツ王国には、公爵が8家・伯爵10家・辺境伯4家・子爵20家

男爵多数で有る。俺の同級生が最低でも20人位居る様だ。

10歳になると王都の学園に入学する様だ。


 俺は、父に連れられて色々な貴族に紹介された。しかし、精神年齢は還暦越えだ。

5年先に生き残っている子供は多くは無いだろう。

俺でも、暗殺されそうになったのだ、10歳の時に知り合っても遅くない。

変な感情移入は良くない、上辺だけの受け答えをするに留めた。

名前と顔だけは、記憶バンクに記録はしたけどね。


 王都での行事は終わったので、爺さん婆さんに別れを告げて帰る用意をする。

本当は、辺境には帰りたくないのだ。冬で寒いそうです。

爺さん婆さんも歳なので、王都が過し易いので帰らないのだ。

図書館で調べた資料で、感覚的な物だが、王都は、赤道より少し上位で、辺境伯領は、

日本の東北地方位かな、北のヴァンダール帝国は、モスクワかな寒いよね。

それと、地球と同じで、地軸が傾いて居て四季が有る。

多分、この惑星も地球と大きさは一緒位だろう。大きいと人型の生物は直立歩行が出来ないと思う。

反対に小さいと、重力が軽くて大気が無くなるだろう。

四季が有ると、大気の循環も有って生物が住み易い環境なのだろうね。

地球もだけど、誰かが故意に作った様な?


 辺境伯領に帰る時は、同じ方向に帰る他の貴族と同行する。

人数が多いと、魔物や盗賊の襲撃から守りやすい。

1か月位は、安全な旅だった。他の貴族が1組減り2組減りしてとうとう、

俺達、マリエン辺境伯だけになった頃に、来ましたよ。


 野宿をしていたら、怪しい集団がコッソリ忍んできます。

俺は、最近覚えたステルスモードで、コッソリ馬車から出て行きます。

高性能仕様の体は、重力も制御出来る様になりました。付帯脳がなぜかバージョンアップしてたり、

魔法のインストールまでしていますよ。光ファイバーも無く

Wi-Fiも無いのにどうなっているのか、不思議です。


 暗殺者集団は、10人位居るようです。本気で来たようですね。

俺は、大きな木の上に隠れて、全体が見える所に隠れる。全身を魔素で覆い

微かな光も全て吸収モードにして居る。

黒ずくめの暗殺者を、一人ずつ殺していく。魔素の塊を強圧縮して頭の中に

送りこんで、解放する。10気圧位でも脳組織は持たない。

何時、死んだかも分からずに、全て排除した。何人か捕らえて雇い主を聞き出しても良いのだが、

大体分かって居る。

父上の、仕事を増やしても可哀想だ。今日も夜は更けてゆく。


 その後は、魔物や野獣に襲われたが辺境の騎士達は強い。

野盗、盗賊は、前回の被害で懲りたのか出て来なかった。学習能力有った様です。

何事も無く、辺境伯領に帰り着いた。


 正式に、お坊ちゃまですから。自室を与えられました。離れから卒業です。

子供部屋です、広いですよ、倍の20帖は有りそうです。これなら彼女呼べそう。

居ませんけどね。


 しかし、冬の広い部屋は寒い。体は、宇宙の真空中でも生きるし、しもやけや

凍傷にも無縁だろう。けれど、中身はか弱い地球人の精神です。

暖炉は有って温めてくれているけど、全体には斑が有る。

床暖房が欲しいのですよ。

魔法の練習を兼ねて、火魔法で部屋中を温める。

部屋が暖かくなったら、いつの間にかメイド達の溜まり場になってしまった。


 勉強は、貴族の嗜みや等を教えて貰い勉強時間は減った。

春に成れば、剣術を教えてくれる様だ。雪は、余り積もらないが冷たい風は強い。

西側に俺が居た山(モレナ山脈)が有り、山の西側にトレンチ共和国が有るそうだ。そこは、

豪雪地帯だそうです。


 冬の間は、皆する事は少ない農作業も出来ないので家の中で出来る事をして居るらしい。

冒険者組合も有るようだけど、冬季は、暖かい所に出稼ぎに行って居る様です。

天気の良い日には、農家の人達が道路の補修等失業対策で仕事をしている。

それも、領主の仕事なのだ。父の下に男爵が居て、県知事が市町村長に指示して居る様な事なのだろう。


 冬の間は特に何もなく過ぎて行った。

春になった。俺も6歳だな、この世界で1年が過ぎた。

領地経営等に首は突っ込まない、幼児が何かしでかしたら目立つよ。

目立たない様に、隠れ魔法の練習は惜しまない。

特に、空間魔法は欲しい、アイテムボックスと転移魔法は必須だよな。


 それと、母が懐妊した様な。弟か妹が生まれそうだ。弟ならお役御免だな。

俺も、色々な情報を覚えたので此処から出て行っても問題は無い。

父が18歳、母が17歳で結婚して今まで、子供が出来なかったのに、

俺が来て出来た? やはり、魔力が影響したのだろう。

今は、膨大な魔力が体内で蠢いている。空気中の魔素を、黄金の髪の毛が太陽光パネルの

役目をして居る様に、体内に魔力変換して取り込んでいる。

体表面からも取り込める様で、魔力切れは起きないだろう。


 剣術の稽古も始まった。去年学園を卒業して、辺境伯領に就職した新入りだ。


「マックス・クローラです、アラン坊ちゃん、宜しく」と言って握手する。


【マックス・クローラ】年齢16歳 人族 白人種

 所属・マリエン辺境伯領 騎士見習い

 独身・・・・・・・

 性癖・・・・・・・

 リサ好き幼馴染・・

 身長 170?


 最初は、怪我をさせない様に、体力作りと素振りを教えてくれる。

伯爵のお城の中に、騎士団の練兵場が有るのでその片隅で練習する。

俺は、前世で学生の頃に、剣道は少しした事は有る。しかし、戦争などの無い

世界の武術は、真剣さは無い、この世界の剣術は生きるか死ぬかの瀬戸際の

武術だ。マックスの技量が上だろう。

まあ、体力作りと剣技を教わってから手合わせをすれば分かるだろう。

夏頃までは、一日2〜3時間程度剣術を教わった。マックスも見習いなので

自分の鍛錬も有る。俺だけに関われない。

本当は、俺は、隠れて鍛錬している。体力作りが主では有るが。

高性能な、壊れない体は怪我とは無縁の存在である。

疲れもしない、魔力で補正補強も出来る万能選手なのだ。

普通に走っても、ウサイン・ボルトより早いかも。

魔力補強して、風魔法でドーピングすればF1マシンより早いかもね。



 夏を過ぎた頃に、マックスと手合わせをした。

俺は、普通の6歳児並みを装って動いて見る。お遊戯見たいな物だ。

マックスも手加減してくれる。一応剣裁き等の練習にはなる。

父も、騎士団長も見ている。俺の危なげない動作を気に入ってくれた。

因みに、マックスは、騎士団長の息子だった。

剣術の方は、冬までは続ける事になった。


 それと、付帯脳バージョンアップと魔法のインストールが有りました。

念願の、空間魔法である。アイテムボックス(異次元収納)と転移が出来た。

魔力は、無尽蔵なので特に制約は無い。多分この世界の裏側でも転移出来るかも。

取り敢えず、こっそりと、生まれた洞窟に行って見た。1年半振り位かな。

変わった事は無かった。繭も消えて居た。土魔法で洞窟の拡張工事を行い。

秘密基地化を進める。緊急避難場所として開発して置くのだ。

しかし、長時間作業は出来ない。俺付きのリサメイドがしっかり監視して居る。

夜の、睡眠時間を削って拡張工事をする。プリズンブレイクだな。


 

 秋頃に、母が妹を出産した。初産だったが安産だった様です。

父は、大喜びですよ。初めての子供なのだ、嬉しいに決まって居る。

名前は、リリーに決まった。俺の名前も男ならアランと決めて居たようです。

俺は、見せても貰えない。血も繋がって居ないしマダマダ小さい危険なのだ。


 

 それより、冬の間は、やる事が山済みなのですよ。

お金も欲しいけどね。幼児にはお金には縁が無いのです。

洞窟の拡張工事が進めば寝泊りにベットは欲しいですよね。

自分で作っても良いけど、購入した方が楽ですよね。

やっぱり、お金が欲しい。6歳児です。


お読みいただきありがとうございます。

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