第一話 妹のパンツ
「お前、ずるいぞ。そんなにかわいい妹がいるなんて。しかも年は近いんだろ? 会わせろよ」
こいつは俺の幼馴染の高菜 魁斗である。こいつも完全に妹ものラノベが大好きで、当然妹という存在が大好きだが、妹はいない。話によると親に妹がほしいとも言ったことがあるらしい。いわゆる重度の妹オタだ。
「俺は、妹を愛しているから、妹カフェに行ってみたんだがあれはダメだ。あんなもの妹ではない!妹という存在を馬鹿にしている……!」
妹カフェなんていうものがあったという事には驚いたがそんなものがあるならカイは行くだろう。
しかし、カイの目が怖かった。完全に獣の目だ……
「どうせお前なんて、帰ったらお兄ちゃんって呼ばれてニヤニヤしてるんだろ?」
「おまっ、なんでわかるんだよっ……怖いぞ」
「幼馴染でしかも妹好きの仲間だ。わかるに決まってるだろ」
まあ、ニヤけるのは妹の前ではない。
しばらく話していると家に着いたのでカイと別れて家に入った。
だが、妹はいなかったので妹の顔を拝めなかったがちゃんと妹はいる……。最近いつも妹は部屋に閉じこもってしまっているので顔も見ていないので死にそうだ……。
「おい、まだ部屋にいるのか? 一緒にご飯食べないか?」
部屋からは声はしなかった……。心配すぎて死にそうだ……!いつも俺はこうやって声をかけている。
俺は、とりあえず部屋に入っていつも通りラノベ情報を見て、アニメを見てから部屋でラノベを読んでいた。
あいつ、いつも部屋にこもって何やってんだ......。
両親は仕事が忙しいので帰るのはいつも遅くなるか出張で帰ってこないことが多いので俺がいつもご飯を作っている。昔は妹と仲良く食べていたのだが部屋に閉じこもってからは俺は妹にご飯を部屋の前に届けている。
「おーい、奈々。まだ出てきてくれないのか?お兄ちゃん心配してるぞ。気が向いたらでてきてくれ」
俺はご飯を置いて声をかけているが部屋からはいつもの事だが何も声はしなかった。
いつも部屋では妹の事を考えてしまう。
たしか、部屋から出なくなったのは中学2年頃からである......。急に出てこなくなったので最初は本当に心配した。病気で寝込んでるのかとも思った。小さい頃は一緒にお風呂に入ったりプールで遊んだりもしてた。
親は、そうゆう年頃なのよ。としか言わなかった......。
「はぁ、なんで最近閉じこもっちゃったんだろ。俺なんかしたかな......」
もし俺が原因だったら......そんな事を考えたら死にたくなったので考えるのをやめた。
と、思った時昔俺は大変な事をしていた事に気付いた......。
俺は小さい頃、妹のパンツを見つけて部屋に持って帰ってしまった。その後は妹に返すのが恥ずかしくなってしまい封印している。もしこれが家族や友人(カイを除く)からバレたら絶対に引かれて俺は部屋に閉じこもることになるだろう。
「そういや、あのパンツどこにあったっけ……」
俺は、爆弾である妹のパンツを探し始めた。
机やタンスなど隅々まで調べた。
「あー、ない......。もしかしてもう親が見つけて妹に返したのか......。もしそんなことがあれば......」
俺は恐ろしい事を考えてしまった。だがすぐに親から何も言われてなかった事に気づきまだ部屋にあるのだとわかった。
やっぱ、タンスにしまった覚えがあるんだよな......。
タンスをもう一度調べていると、みた覚えがない入れ物がタンスの奥にあった。しかも少し輝いていた。
怪しいと思い、タンスを開けると妹のくまさんパンツが入っていた!しかも光っていた!
ーー 棚から牡丹餅ならぬ棚から妹のパンツだ。
「な、なんで光ってるんだ?てか眩しい!!」
光っている原因はわからなかったがとりあえず手に取ろうと思った時。光は強くなり......。
ーー俺はくまさんパンツの光に包まれたーー
二回目の投稿。小説って書くの楽しいけど難しいですね。特に情景を文章にするのは難しい…。
これからも頑張っていこうと思います。
それでは