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記憶探しの異世界物語  作者: てぃかる
3/3

滅んだ街と繋がれない記憶

このシリーズは完全なるトーシローが書いているもので、まだ文章がつたないですw

日々成長していく筆者を生暖かい目で見守っていただければ幸いですw

情報の整理をやっと終えたエルデ(仮称)はふとため息をつき、空を見上げた。

眼前に広がるのは一面の雄大な星空、だったもの。

色褪せたその夜空は街の様子を的確に表す縮図のようで…

突き抜けている屋根から見える景色はとても小さかった。


( ´Д`)=3 フゥ

そんな街に一人取り残されたエルデは、ため息をつくくらいしかする気力が湧かなかった。



ちょっと遡って数分前、エルデは混乱真っ盛りだった。

突然、というか、死んだと思って目をつぶって数秒。

まだ意識があったから恐ろしくも目を開いてみると、ここにいた。

ここは何処と言うまでもない。現世だ。なんと異世界ものの主人公が現世に戻ってきてしまったのだ。

そして、2つの世界の記憶を一斉に取り込もうとした脳が故に、こんなに疲れる羽目にあってしまったわけで。


「はぁ、やっぱり俺、死ぬしかないんかなぁ」

と、返す者のいない質問を虚空に送り、もう根性で異世界に戻ることを決めた。

そして今に至る。


そうそう、こちらに戻ってきた際、記憶が戻ってしまったので、名前はわかった。と思っていたのだが、

よく作られた世界のようで、思い出す記憶の名前すべてに砂嵐が吹き荒れていた。不正は許される世界のようで。

「でも、どうやって戻るかぁ…」

こっちに戻ってきたのは偶然でなければもう一度死ねば異世界に行けるはず。だが、

「それを証明できる奴がいなくちゃ、やっぱ死ぬのは怖いよな…」

それでも、

「それでも俺は、異世界に戻るためにも、死んでみせる。」


そして、エルデはあることに決定的なことに気が付いた。

腹に傷があったのだ。これは街で切り裂かれたもの、のはずだ。

つまり、肉体は同じものなわけだ。



ふと、体が奥からとてつもなく重いもので縛られるような感覚を覚え、

血を吐き、その場に倒れた。

忘れてた。


とても重要なことを忘れていたこの身はすでに自由が効かなくなってきた。

せめてもの想いで指を動かし、俺は計画になぞらえて、



無事、死んだ。






「そういえば、君はどこまで覚えているの?」

そんな質問がかけられたのはエルデが馬車の一定のリズムに揺られ、うとうとしている時だった。

「あぁ、それなら、って、俺その質問さっきも答えなかった?どしたの?忘れた?」

「え?この質問、初めてよね?」


え?ここまできて、俺は思い出した。


死んだのだと。


だが、今俺は経験した覚えのある会話を始めようとしている。

つまりこれは…

「ってか、君のその腕、血、出てない!?」

「え?まさか~?」

っと腕を見てみると、血が流れていた。

が、

「ん?傷はない。なんだこれ、さっきまでこんなのあったか?」

と言いつつ腕を見やすいように水平にしたところ、

「あ、これ、古代文!?」「あ、英語じゃん」


「「え?」」

古代文字?古代文字ってなんだよ英語じゃないのかよ。

「英語って何?それ、古代文字じゃないの?もしかして、あなた、古代文字書けるの!?」

うぅん!?

「で、読めるの!?」

アリウムが興味津々な様子でこちらに問いかけてきた。

そして一様目を通し、脳内翻訳した俺は、


「ごめん、わっけわかんないw」

「まぁ記憶喪失してる人間が古代文字書けるわけないかぁ。ごめんね、勝手に盛り上がっちゃって」

「いや、俺もごめん」

「いいよ~謝ることはないよぉ」

違う。読めるんだ。


<Die if you want to help the allium>

<Do not tell anyone>

{アリウムを助けたければ死ね}

{誰にもこのことは話すな}


なんだこれ。アリウムを助ける?何から?


もちろん、そんなことわかるわけがない。

だが、それどころではないくらい、エルデは気掛かりがあった。

字の癖、書き方、バランスまでが自分と合致したことだ。

こんな英文を書いた覚えはないし、あったとして、なんで血で書いてあるのか、それがわからない。

定番はダイイングメッセージだが、死人の近くにいた覚えもなければ、死んだ覚えも…

いや、一度死んでいるはず!!街で!!すっかり忘れていたが、これはもしかして、


タイムリープ



しかし、夢を見たという可能性もある。

前日の夢、俺は確か街の中で死んだ。腹から、血を流して…


気がつくと隣から規則正しい寝息が聞こえてきた。

きっと先ほどので疲れてしまったんだろう。昨日もよく寝ていなかったみたいだし。


その彼女の膝の上には一冊の真っ黒い本があった。

俺の唯一の持ち物。

しかしながら俺にそんなものを持っていた覚えはないので彼女が調べるからということで預かってもらっていた。

そちらについても一度調べなければいけない。


そのためにも、死の可能性の或る街へ、行かねばならない。

降りかかる火の粉を掃うべく、少年は決意を胸に決めた。

難しいw


twitterやっているので、アドバイスなどいただけるとありがたいです。

どんなものでも構わないので、お願いします。あとフォローとかも、基本フォロバする人間なのでぇ。

{Starc@EMT}気軽にどうぞ

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