街、訪問!
「ここは…」
波に揺られているようなふわふわとした感覚を感じ、
エルデは目を開けた。
眼に映されたのは人々が行き交う街の風景、の空。
寝転がっているであろうエルデは、次に、腹部に感じる若干の重みに気が付いた。
やけに重い頭を上げるとそこには、
愛しき銀髪の少女が肩から血を流し、横たわっていた。
唐突に意識が覚醒し、彼は目を覚ました。
ガバッと体を起こすと、強張っていたであろう体が解れていく。
「夢、なのか…」
額に流れる冷や汗が緊張を如実に表している。
「あんなもの、見せられたんだもんな。冷や汗も掻くか…」
あの夢は…夢で見た街は何処だろう。
アリウムと行こうと言った例の街だろうか…
つまるところ、それは…
――正夢。
そんなこと、あるわけない。
そう思いながらもエルデはやっと覚醒してきた体を起こした。
彼女と街へ赴き、帰ってくるために。
「そういえば、君はどこまで覚えているの?」
そんな質問がかけられたのはエルデが馬車の一定のリズムに揺られ、うとうとしている時だった。
「普通に会話が成立する程度の知識は持ってるよ。普通に話す分には問題はないみたいで。
でも、名前とこの国のことは、忘れているっていうよりも知らない感じの方が近いかな」
「でも不思議だね。名前かぁ…」
「何か心当たりでもあったり?」
「無い訳じゃ無いんだけどなぁ、ちょっと…」
そういうと、申し訳なさそうに黙り込んでしまった。
でも、
「記憶喪失とかって治るもんなのかぁ…」
まぁ、最悪何とかなるだろう。
程なくして街についた。
中世ヨーロッパ風といったところか。
木枠で囲った煉瓦造りの家々が並ぶ、広大だが長閑な街並み。
都市、というのにはとても平和な所だ。
窓先の鉢植えに植えられた花々も相まって心を穏やかにしてくれる。
2人はまず、エルデのことでとある人物に協力を要請するためにも、一度都市の中心部、王宮通りへ向かった。
馬車の中、エルデはふとあることに気が付いた。
「この世界、亜人もいるのね…」
車窓から眺めていたら見えたのだ。
「うん、確か…」
猫耳、犬耳、エルフ耳、…
あれ?
「エルフって普通に街にいるん?」
エルデの記憶ではエルフは街にはほとんどおらず、森などでひっそりと暮らしてる印象だが…
「それは、多分君の思っているエルフとは別なんだと思う。
街にいるエルフはボタニックエルフ、だったかな。花の咲くところにならいられると思う。」
しばらくして、馬車から降り、談笑しながら歩いているとき、エルデはあることに気が付いた。
「つけられている…」
先ほどから後ろを歩いていたローブの大男。
明らかにこちらのスピードに合わせているいていると、直感した。
それにはアリウムも気が付いたようで、こちらに目配せをし、左右に分かれようとした、
次の瞬間。
視界の端で何かがきらめき、俺の腹は抉られた。
仰向けに倒れた俺は、死を痛感した。
――あぁ、これ、死んだな…
せめて俺に手をかけた人物の顔くらいは見ておきたかったが、
だめだ…既に脳からの命令も各器官へと届いていない。
唯一感覚の残ってた視覚が、蒼い空を映している。
神経が途絶え、息絶えようとしたとき、腹部に重みを感じた。
残された力を振り絞り、
重い頭を上げるとそこには…
…………
小説書くのって難しい。
途中で何かいてるのかわからんくなりますね。
あ、そういえば、twitter初めてみました。[@Starc_Enlight]です。
べ、別に、フォローしてほしい訳じゃないんだからね//
…ツンデレ嫌いじゃないけど自分でやるとキモイですねw