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ここどこ

 さて、そのルカが呼んでしまった魔物は、結果として周りに被害をもたらすことなく、マーガレットに倒された。

 それも瞬殺である。

 この辺りもゲームと同じ展開だなよなと思っていると、


「それで、ルカはどういうつもりなのかしら」


 様子を見ていた私達の前にマーガレットが現れる。

 私達を見下ろすように見回してから、


「それで私の楽しい楽しいデートを邪魔をしてくれたのは……そっちのルカよね?」


 真っ先に私ではなくルカを見て笑うマーガレット。

 確かこの後どうなったんだっけと私が思い出そうとした所で、マーガレットは私を見た。


「貴方も止めなかったのだから同罪よ?」

「! 私が来た時には既に魔法が発動しかかっていたんです!」

「そんな言い訳が通ると思っているのかしら。私はとても今、機嫌が悪いのよ。……二人まとめて、お仕置きしてあげるわ」


 ふふっと笑って指を鳴らしたマーガレットに、ルカが即座に逃走して、次に私も逃走した。

 そんな私達をマーガレットが追いかけて、それをベリオールが追いかけてきているらしい。

 でも私には振り返って様子を見る余裕もなかった。


 そこで、声がした。


「あら、私の可愛いマーガレットを襲おうなんて、驚いたわ。もう貴方は使い物にならなそうね。だったら……別の使い方をするしか無いわよね?」


 現れた彼女女は昨日、私があった先読みの魔女。

 それを見て真っ青になって立ち止まるルカ。

 私はルカの手を掴みマーガレットにお仕置きされる方がマシだと思って、戻ろうとする。けれど、


「ふふ、駄目よ? 逃さないわ」


 そんな彼女の声が聞こえて、マーガレットの叫び声が聞こえて……私達の視界は闇に包まれたのだった。







 冷たい石の感触。

 寒いと思って私は体を震わせながらゆっくりと目を見開く。

 目を開いて私はぎょっとした。


「な、何これ。鎖が……ルカ!」


 私の両手の手首には銀色の枷が付けられていてその枷から伸びた鎖が天井に繋がっている。

 そしてそれと同じものが私の両足についている。

 それは目の前の気絶したように瞳を閉じたルカも同じだ。


 地面にぺたりと座ったままの状態で私達は拘束されていた。

 ルカに声をかけても目を覚まさないので私は揺さぶって起こそうと思うけれど、鎖に拘束されて手足が届かない。

 だから何度も私はルカの名前を呼ぶけれど、中々目を覚まさない。


 しかたがないので私は周りを見回す。

 ここは石造りの牢屋のようだった。

 目の前には黒い鉄の棒が何本も立てられていている。

 

 一応扉はああるらしい。

 試しに魔法でこの棒と書かせとか壊せないかなと思って、この前教えてもらった魔法を使おうと呪文を唱える。が、


「使えない。魔力が封じられているのかな? というかルカ、そろそろ起きようよ、この状況はすっごく危険だよ! ルカ、ルカ!」


 そこでルカがようやく小さく呻く。

 やがて瞼が少し動いて、次に私を見て、


瑠香ルカ、もう少し眠いから、静かにして……」

「二度寝している場合じゃないよ、私達捕まっちゃったんだよ!」

「……え?」


 そこでルカはパチっと目を見開いてまわりを見回して、


「こ、ここどこ?」

「私が知りたいよ。確か先読みの魔女に私たちは捕まったんだと思うけれど……」

「で、でもどうして私達が拘束されているの?」

「わからないよ。でもなんとかここから逃げ出さないと……」


 そう私が焦ったようにルカに言うとそこで、遠くからコツコツと靴を鳴らす音が聞こえたのだった。


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