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そちら対策は来週にお願い

 そう言えばベリオールは初めの方にフラグが集中していた気がする。

 しかも、現時点でここまで好感度が高いとなると、


「余裕でクリアできるかもね。でも油断は禁物と」


 ということで次の日の朝は、ルカにベリオールの居場所を探してもらい、様子を見る。


「マーガレット、明日の休み、買い物に行かないか?」

「いいわよ? どうしたの、急に?」

「いや、明日天気が良さそうだから」

「何よそれ」

 

 くすくす笑うマーガレットにベリオールは何処か嬉しそうだ。

 とりあえずは、私が提案した通り、ベリオールはマーガレットを誘い、それを受けたマーガレットの微笑みを見て92→95まで上がった。

 よし、後少し、後少しと私は観測する。


 途中マーガレットを気に入った男性教師という危険な香りのフラグも立ちかけたけれど私はこっそり助言をしてフラグを回避した。

 今の所順調に思えたけれど、そんな私は隠れて様子を見ていたら、レオ王子に捕まってしまったのだった。







 朝の短い時間だけれど私にお話があるらしい。

 人気のない場所に連れて来られて私は、レオ王子に、


「最終的に、力を合わせないとどうにもならない封印関係は昨日の夜の内に処理をした。だから他の者達と協力する必要はない。特に、リセントとは」

「あ、はい、分かりました……」


 とりあえずラストのイベントは必要なくなったらしい。

 そこでレオ王子は独り言をつぶやくように、


「そしてその内、スノーホワイト侯爵家に密偵を送る必要がありそうだ。映像だけでは分からなかったからな」

「もしかして、ルカの契約関係ですか?」


 ふと私が気になったので聞いてみるとレオ王子が変な顔になり、次にああと頷いて、


「ルカから聞いたのか?」

「聞きましたが、その前に私達の部屋をあさりに来たじゃないですか。その時ブツブツ言っていました……よね?」


 そんな私の言葉に、レオ王子は黙ってしまう。

 そういえばあの時透明化していたはずだった。

 だから気付かなかったのかと私は思っているとそこでレオ王子が、


「それもあって、協力的なのか?」

「え? 私がですか? ……そうかもしれません。でも、何だかルカは放っておけなくて。私を呼び出した時凄く泣いていたから」

「……そうか」

「それに、言うことを聞いてあの孤児院で待っているべきだったって、とても後悔していますから、あまりきつく責めたりしないでくださいね」

「分かっている。……他に契約関係で何かを言っていたか?」


 そう問いかけられた私は少しだけ視線を彷徨わせながら、


「レオ王子とこう……そういった行為に及ぶと、ルカは死んじゃうらしいです」

「……何だと?」


 レオ王子の目が、怒気を孕んだものに変わり、あれ、もしかしてまだ知らなかったのかなと私が思っていると、


「つまり生命をも縛る禁呪の類を強いていると? 私のルカに?」

「そ、そういう事かなと」

「……つくづく嫌な手を打ってくるな。だが、なんとかしてその全てを奪い返す。そしてルカを“自由”にする」

「はい、私もお手伝いさせていただきます」


 そう私が答えると、レオ王子はほんの少し険が和らぐ。

 他に何か言っておこうかなと私が思って、今のうちに話しておいたほうがいいかなと私はあることに気づく。つまり、


「ただそのスノーホワイト侯爵には“先読みの魔女”がついていて、それがルカに指示を出しているよう……ぐえっ」


 そこで私は後ろから伸びた細いのにとても力強い腕で、首をがっと締められる。

 そこで私の耳元で、


「それで先読みの魔女がどうしたのかしら。また何かしているのか、教えていただける?」


 いつの間にか背後をとられていた私は、マーガレットにそうささやかれる。それに私は、


「く、苦しいです」

「ゆるめてあげたわ。それで、早く言いなさい?」


 やさしい声で言われて私は背筋に薄ら寒いものを感じながら、


「マーガレットとレオ王子をくっつけたいので、先読みの魔女であるマーガレットのお母様は、スノーホワイト侯爵に手を貸しているそうです」

「……なるほど、わかったわ。道理で的確にルカが邪魔しに来るわけね……ふふ、近いうちに殴りこみに行くわ」

「……今すぐにではなく?」


 マーガレットの性格だとそうなりそうなので私が聞くとマーガレットは鼻で笑い、


「明日のデートのための服やアクセサリーの検討があるのよ。最高の私をベリオールに見せてやるんだから」

「あ、はい。そうですか……」

「ということで、そちら対策は来週にお願い。いいわね? レオ王子も」

「……いいだろう」


 嘆息するように答えるレオ王子。

 そして私も来週にはある程度片がつくかなと私は思っていた。

 けれど、事態が急変したのは次の日で、その時は私はまだそんな出来事も知らずに、平穏の中にいたのだった。


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