聴こえぬ者の会話
この調子で進めます。
いやぁ、色矢はどんな人物なのか…
…朝だ。また僕の1日が始まる。
あ、でも憂鬱な気分はなくて少し希望が湧いている。それは…昨日の事が原因かな?
佐藤色矢君。
…一体、どんな人なんだろう。
なんで昨日手話が分かったんだろう?それとも、手話が使える?
なんか、分からないことばかりだけど…。取り敢えず彼に聞いた方が良いのかな?…でも、話す勇気がなぁ…。
よし、学校行こう。
学校に一番早く来る。それは、クラスの子と挨拶するのに面倒だからだ。と言うか、まぁ、それは後付けで僕は数学がしたいだけなんだけど。
だから他の子よりも一時間早く来るんだ。
数学は楽しいし、ワクワクするから外せない。
よし、やろう!
最初、超簡単な問題でウォーミングアップをする。まぁ、簡単と言ってもまだ習ってるところの復習って感じかな?
一次不等式。
授業の時間、問題はやってない。何しているかと言うと、ホッジ予想証明をしている。
ホッジ予想って言うのは部分多様体のあるホモロジー類のポアンカレ双対の和として表されるようなド・ラームコホモロジー類であろうという予想…の事なんだけど、超難問に挑戦している。
昼休みと言うと、ーまぁ休み時間全部数学で人と会話するのを避けてるんだけどー円周率計算で暇つぶししてる。
あ、後はネットの問題を100問近くやって1日が始まるんだけどね。
ガヤガヤ ガヤガヤ
あ、気が付いたらもう一時間経っていた。
集中出来なかったなぁ、今日は。
まぁ何たってー…彼が来る。
僕はドキドキする。だって、人並みに会話できる彼と友達になれそうなんだ!
だってだって、ネコや虫や鳥、母さん父さんだけしか会話してない。これが唯一話せる大事な…
唯一の救いでもある人達[生き物]なんだ。
普通の人となんて…。
関われるのかなぁ。僕も、普通になりたい。
僕の普通と一般的な普通に違いはあると思うけど…そんなの、考えたって意味無い。
だって、耳が聞こえないのは宿命なんでしょう?
だったら…少しの幸せだって感じたい。
ポンっ
え、何?
突然思考をストップしたせいで状況を理解するのが遅くなった。
…彼だ。佐藤色矢君。
色「おっす、おはよ。」
僕は手話で、おはようと言った。
僕は人生で初めておはようといったような気がする。
これから変わるのかな?僕の世界が…。
次回はもっと色矢と岬会話させます!
数学の説明大変…[じぶんでやったんだろが]
ま、取り敢えずもっと小説らしいの書きます(ツッコミどころ満載過ぎてだめだ。
これからもよろしくお願いしますー!