帰宅
「帰宅」
あらから数時間たち
俺達は部室へ戻って来た。
栞「時雨、翼
どうだったかしら
入部初めての任務……。
もし無理と感じたなら
今ならまだ間に合うわ
やめてもいいのよ?」
翼「 うーん
正直いってやっぱり
怖いってのは
あるけど私はやってみたいな!
これからもこの部活で!」
栞「そう、
それは頼りになわ
これからもよろしくね
でっ?
時雨はどうする?」
正直俺はどうしようか悩んだ
俺はこの部活にはいって
人生初めて人を殺した。
「怖い」
俺はそうおもっていた。
あの時の奴と話したことが
頭から抜けない。
奴「ただ俺は誰も殺したことない」
だが俺は、俺は……。
栞「まあいいわ
今日学園は休みで授業もない
もう帰って
また明日集まりましょ?
明日は……。
此処に13時にしましょ。」
桜「了解です♪」
翼「わっかりました!」
皆がそう話している間に俺は
ただ沈黙していた。
桜「じゃ、ま、また、明日ね!
時雨君!」
翼「また明日な!し、ぐ、れ!」
2人がそう言い部室から出ていく。
そしてその後を追うように栞も
栞「明日、
まってるわね」
俺は何も言わずに部室に残る
誰もいなくなって
とても静かだ。
そして疲れていたのか
皆がいなくなってすぐに
俺は眠りについてしまった……。
桜「どうしちゃったんだろうねぇ、
時雨君帰り道からずっと
あんな感じで、
あの死体をあやってた奴と
何かあったの、かな?」
栞「多分時雨は
今回初めて人を殺めてしまった。
だからかもしれないわね……。」
桜「そ、そうだよね、
私も初めての時は
あんな感じだったもん、」
翼「私は……。」
そんな事を3人で話しながら
自分達の部屋がある寮へと
向かっていった。
栞「じゃあ私はここだから」
そう言い栞は部屋に入っていった。
翼「じゃあ私もここで!
また明日ね桜ちゃん!」
桜「うん!またね!」
そして3人とも自分達の部屋へと
帰っていった。
俺「うっ、もうこんな時間か、」
気がつくともう日が沈みかかっていた。
ふと時間を見るともう16時を
まわっていた。
俺「もうこんな時間か、」
とりあえず俺は
部室をでて久しぶりに
街に出てみることにした。
金は多少は、持っている。
毎月お小遣いとして
親から銀行に振り込まれてるからだ。
とりあえず俺は街に出て
コンビニへと足を運んだ。
コンビニのオヤジ「いっらっしゃいませぇ〜」
コンビニに入ると店員のオヤジが
そう言葉をはなつ。
そして俺はコンビニのATMへと
足を運んだ。
俺「んっ?」
俺は口座の残高を見て
少し首をかしげた。
親から毎月振り込まれるのは
2万のはず。
それと振り込まれるのは今月から
なのに口座には+5万の
計7万の残高になっている。
俺「まぁ、いいか
全部おろすとしよう。」
俺はきっと親が
今月は寮生活最初の月とのこともあり
気をきかせて多めにいれてくれたのだと
悟り全部ありがたく貰うことにした。
俺は単純なのかもしれない
こんなことでも
今とても浮かれている。
俺「初めてのこんなに
持ったかもしれない。
今日は気晴らしに
ぶらぶらするか!
こんなにも金があるんだ!」
学園入学してはじめて
こんなにテンションが
あがったかもしれない。
俺「にしてもどうしよう
特に欲しいものもなければ
やりたいこともないし」
しばらく考え込んで
決めた場所はゲーセン
そして俺はコンビニを後にして
ゲーセンへと足を運んだ
俺「ゲーセンか……。
いざ来たはいいが
今まで生きてきて
ホント数える程度しか来たことない。」
しばらく店内をうろついて
俺の目についたのは麻雀のゲームだ
昔来た時に何回かやったことある
ルールも大体は分かってて
唯一俺でも楽しめるやつだ。
このゲームは全国のこのゲームを
今やってる人とオンラインバトルが
出来るらしい。
そしてしばらくやって
俺はゲーセンを、後にした。
何時ぐらいいたのだろう?
多分4~5時間はかたい。
日もとっくに沈み
俺「腹減ったしご飯食べて
どっかに泊まるか。
今日はあまり部屋に
帰る気分ではない……。」
そして俺は近くの
レストランで食事して
漫画喫茶に泊まることにした。
俺「特に何も無い1日だったな。
明日部活どうしよ、
あまり行く気になれない、」
なんて考えてたらいつの間にか
俺は寝ていた。
俺「ふっぁぁぁ〜
よく寝たわ、」
俺はそう言い携帯で時間を見ると
既に11時をまわってるところだった。
俺「もし部員の奴らが俺の
携帯番号知ってたら電話
してきてたんだろうな。」
そんな事を考えながらも俺は
漫画喫茶をでた。
俺「今日は特にやりたいこともないし
あそこにあってみるか。」
「あそこ」と言うのは
俺が昔まだ小学生の時によくいってた
隣街の少し外れにある山だ。
その山の中に
街を見渡せる場所があり
そこが俺の昔からのお気に入り
スポットだ。
俺「よし、いくか。」
そして俺は3時間くらいかけて
その山へと向かった。
俺「ふぅ、やっとついた」
俺は3時間くらいかけて
目的地についた
ここに来たからといって
特にすることもないんだがな。
とりあえず俺は
街を見渡せる
俺的絶景ポイント
に行き草原に座り込んだ。
俺「懐かしいな
っても4年ぶりくらいか?」
なんてぼやぼや呟いてると
いきなり背後から
??「へぇ、珍しいわね
こんな所に人がいるなんて…」
俺「あっ?だれ?」
振り返った俺の前にいたのは
見たこともないかなり身長の高い
多分女性だ
顔はでかい麦わら帽子を
深くかぶっててよく見えないが
声からした感じ女性だとおもう。
??「あなたよくここに来るの?」
いきなり知らない女性から
問われた。
不気味なオーラを感じながらも
俺は彼女の問に答える
俺「小学生の時はよく来てたな……。」
??「そっ……。
まぁ、そんなのはどうでもいいんだけど
ねぇーーーーーーーーーーー!」
彼女はそう叫び俺に
掴みかかろうとしてきた。
俺もとっさに彼女の方へと体を向け
両手を彼女の前へかざし
風の渦を作り彼女を吹き飛ばした
俺「うっ!!」
だが俺の大勢も悪く自分の技で
後ろに吹き飛ばされた。
俺「ったく、
何だってんだ!!!」
そしてそうつぶやきながら
俺は急いで立ち上がった。
??「やっぱり貴方能力者ね。
いい匂いしたもの♡」
彼女は立ち上がり俺の方へと向き
そうつぶやいた。
俺「なんだよ…、
いい匂いって。
てめぇは何者だぁ!」
??「うーんじゃあ
八尺様とでも名乗っとこうかしら♡」
俺「八尺様ねぇ……。」
だが確かに奴は俺がこの街で
聞いたことある
八尺様をそのまま絵に
書いたように同じだ。
俺「ま、まぁいい
でだ、その八尺様とやらは
俺に何のようだ……。」
八尺様「うーん
何のようだか……。
単刀直入にいって
貴方をたべたい♡ 」
奴はそういい口に手かざした言った。
八尺様「それじゃぁ
お話はここまででいいかしら?
そろそろ我慢の限界なんだけど!!」
奴はそういい俺に向かって走ってくる。
俺はいつものごとくナイフを
顔の前に持ってくる。
俺「くるならこい……。」
そんな強気な事を言っていても
俺の手は震えていた。
俺「落ち着け
こないだの事は忘れるんだ、俺
今は前の敵に集中しろ!」
そんなことを呟いてるうちに
奴は既に俺との距離をつめ
俺のすぐ目の前いる、
俺も覚悟を決め奴に突っ込み
ナイフを突き立てた。
だが俺はダメだった、
刃が当たる数ミリ前で
手を止めてしまった……。
八尺様「あら……。
どうしたのかしら?
怖くなっちゃったの?」
そんなことを言いながら
奴は軽く微笑みながら
背中の中心から腕らしき触手を二本だし
片方は俺の首へ
もう片方は俺の腹の中に入ってた……。
俺「えっ…………。」
八尺様「いただきまーぁす♡」
俺「力が……入らなぃ……。」
不思議なことに奴の触手のような物は
俺の腹に入ってはいるが
痛みもなければ血も出ない。
ただ力がはいらない。
まるで首を吊った自殺者の様に
だらんとしていた。
そして奴は
緑色に光った何かを掴んで
触手を腹から出してきた。
俺「やめ……ろ…………。」
そして俺の意識はなくなった。