9/20
夕暮れ
それから長い時間が経った。感覚としては、半日近くの時間が経った気がする。夢の中の時間とは、得てして、分かりにくいものだけれど。
そしてその間、僕の中にあったモラルは、奪われ、撲殺された。僕は手当たり次第、男も女も平等に犯し、最後に一万を手渡した。暴力をもって接してくる者には容赦無くダイナマイトを浴びせ、確実に殺した。僕は自分だと思えない程好戦的になり、変態になった。
ただひたすら、坂を下り続ける。夕暮れ時の太陽がやけに目に染みて、涙が一粒流れた。その瞬間、僕は夢から覚めた。