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坂2

 この坂はいつまで続くのだろう。行けども行けども、終わりが見えない。まるでメビウスの輪の上を歩いているようだ。

 周りには相変わらず血と精液が飛び散っている。狂った人々が犯し、犯され、殺し、殺されている。

 もしもこのまま夢から出ることができなかったら、僕は迷わず、死を選ぶであろう。ここは、それほど酷いところだ。夢の中での死が何を意味するのか、僕には分かってはいないが。


 ふと横を見ると、日本刀を持った恰幅のよい中年男が刀を振りかざしている。僕はポケットからダイナマイトを取り出すと、ライターで火をつけて、彼に向けて投げた。数秒後、彼は肉片になっていた。もうそれと呼ぶのが相応しいまでの。

 やはり、人間は脆い。一発で死んでしまった。昨日の夢に出てきた熊の怪物はダイナマイト一つでは殺せなかった。もちろん、当たり所にもよるだろうが。


 僕は道端にいる手ごろな女を見つけてきて、その場で犯した。どこにでもいるような女だったが、している時はやけに素敵に見えてしまい、優しく接してしまったため、射精後は気まずくなってしまった。とりあえず、女に一万円を渡しておいた。女は喜んでいるようだった。


 ここにあるのは暴力と色欲だ。このまま環境に馴染んでいかなければならないのだろうか? それとも、とっとと目が覚めるよう、何かしらの努力をすべきなのだろうか?

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